スーパーフォーミュラ

SF参戦休止のロバンペラ、健康上の問題が悪化と明かす。しかし「サーキットでの挑戦が終わったわけではない」

今季のスーパーフォーミュラ参戦を断念し、レース活動を一時休止することになったカッレ・ロバンペラは、以前から抱えていた健康上の問題が悪化したと語った。

戎井健一郎

公開日時: 2026/03/21 6:26

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Kalle Rovanpera, KCMG

Kalle Rovanpera, KCMG

写真:: Masahide Kamio

 2026年のスーパーフォーミュラ参戦を予定しながらも、開幕2週間前に参戦休止が発表されたカッレ・ロバンペラ。本人がSNSを更新し、その経緯を綴った。

 ロバンペラは、トヨタで2度のWRC(世界ラリー選手権)王者に輝いたラリードライバー。しかしまだ25歳と若いロバンペラは、ここから新たな挑戦をスタートすべく、昨年限りでラリーを引退し、今季からサーキットレースに本格転向することを決断した。

 その最初の舞台として選ばれたのが、日本のスーパーフォーミュラであった。しかしながら、F1の次に速いと言われ、強烈なコーナリングGを記録するスーパーフォーミュラにラリードライバーがいきなり適応するのは容易ではない。

 そういった要因も関係してか、ロバンペラは昨年12月の鈴鹿合同テストでスーパーフォーミュラを初ドライブするも、午前のセッションを終えてめまいの症状を訴え、ドクターストップにより以降のセッションを欠場した。ロベンペラにとって、こういった症状が出たことは今まで一度もなかったという。

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 そして今年2月の鈴鹿テストでは、2日間にわたって走行することができたが、悪天候やトラブルにも祟られて思うように習熟が進まず、タイムは最下位だった。この記者団の取材に応えたロバンペラに、適応する上で現状最もチャレンジングな箇所はどこかと尋ねたところ、彼はこう語っていた。

写真: JRP

「特に高速コーナーのマインドセットだと思う。このコースは高速コーナーが多いからね」

「言うまでもなく、こんなにグリップがあってハイスピードなマシンに乗るのは初めてだ。車体の空力とタイヤが組み合わさって大きなグリップが生み出されている。その感覚に慣れて、どうやって最大限のスピードを引き出せるかを見つける必要がある」

「このマシンは高速でも安定しているので、感覚的に怖いということはない。というよりも、慣れてマシンを信頼できるようにならないといけないということだ。これほどのグリップは経験がないから、その感覚に慣れる必要がある」

 ただ、スーパーフォーミュラでのハイグリップ下での走行は、彼の健康面においても負担になっていたようだ。参戦休止の発表においてトヨタ自動車の豊田章男会長は、ロバンペラが「その速さに身体が追いつかない状況が続いていた」として、「『走らせる責任』と『守る責任』の両方を考えたとき、今年のスーパーフォーミュラの参戦を休止させる決断をした」と説明した。

 そしてロベンペラもSNSに自ら自身の健康状態について綴り、以前から続いている問題が今年になって悪化していたことを明かした。

 投稿は、「みんなへ、辛いニュースをお知らせしないといけない」という書き出しで始まった。

「今後のレース参戦および今シーズンのスーパーフォーミュラ参戦を辞退することになった」

「これまでしばらくの間、健康上の問題を抱えながら活動してきたが、それが今年に入って悪化している。現時点では、安全にレースを続けられる状態ではなく、まずは健康の回復を最優先にする必要がある」

 またロバンペラは、これをもって自身のサーキットレースでの挑戦が終了したわけではないことも明確にした。

「今年のフィードバックや進捗から、このプロジェクトには大きな可能性があるとは感じている。サーキットレースでの自分の挑戦が終わったわけではない」

「自分の走りを楽しみにしてくれていた人たちには本当に申し訳なく思っている。またできるだけ早く、みなさんに会えることを楽しみにしている」

「モリゾウ、TGR、そしてパートナーたちが僕のことを気遣い、支えてくれていることに心から感謝している。そして、より強くなって戻ってくるために努力を続けていく。みんなの理解と変わらぬ支援に感謝している」

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