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「”やっぱりホンダだね”と最後まで言われるように」山本MD、参戦終了まで”全力”を誓う

ホンダの山本雅史F1マネージングディレクターが、アイフェルGP決勝終了後にオンライン記者会見に応じ、F1参戦終了を発表したこと、それに対する思い、そして発表直後のレースについての感想を語った。

Masashi Yamamoto, General Manager, Honda Motorsport

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 10月2日(金)、ホンダが緊急記者会見を開き、同社の八郷隆弘社長が2021年限りでのF1活動終了を発表した。

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 その発表を受けて最初のグランプリとなったアイフェルGPがドイツのニュルブルクリンクで行なわれ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2位、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが6位に入った。

「マックス選手が2位、ガスリー選手が6位と、十分に満足できる結果だったと思っています。先週の金曜日、ファンのみなさんに申し訳ない発表をした後のレースとしては、表彰台も獲得できたので、個人的には満足です」

 そう語るのは、ホンダの山本雅史F1マネージングディレクターである。ホンダのF1活動終了について、レッドブルとアルファタウリの両チームはどう思っているのだろうか?

「(レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート)マルコも、クリスチャン(ホーナー/レッドブルのチーム代表)も、そしてフランツ(トスト/アルファタウリのチーム代表)もですが、ホンダが会社として大きな舵を切ったのは尊重すると言ってくれました。そして、今年残りのレースと来年は、今まで以上に強固なパートナーシップを組み、1戦1戦やっていこうと話しました。両チームの首脳陣やエンジニアたちから、逆にエネルギーをもらった1戦になりました」

 山本MDは、個人的にはF1活動終了は残念だとしながらも、会社の決断を理解して欲しいと語った。

「ファンの皆さんに寂しい思いをさせてしまったことについては、自分も悲しい思いをしています。残りのレース、現場はチームとタッグを組んで、より多くの勝利、チャンピオン争いをしたいと思っています。最後まで、応援をお願いしますと言いたいです」

「現場の立ち位置、個人的には、正直残念な気持ちでした。ひとつは、モータースポーツファンやホンダファンの方々を裏切ってしまうような形になるという意味では、悲しい気持ちになりました。ただ私は、マネージメントの立場が長いので、ホンダが置かれた状況については理解しているつもりです。社長の決断が、苦渋のモノだったということも知っていますし、その決断、会社が決めた方向性については私も尊重しています」

 ホンダのF1、そしてモータースポーツ活動は、優秀なエンジニアの育成という役割も担ってきた。そして今後は、そこで育てられたエンジニアを、カーボンニュートラルの実現に向けた研究開発に充てるという。では今後はどういう形で新たな人材を育成していくのだろうか?

「今年の4月に、先進パワーユニット・エネルギー研究所を立ち上げ、その部分の開発を強化しています」

 山本MDはそう語る。

「もちろん、FIAは2030年に向け、環境を考えたレギュレーションを構築しています。そんな中、技術開発・人材育成の領域で、一定の成果を得たとホンダは認識しています。そういう人材を世界のお客様に向けた商品開発に移管していくことになります」

「F1は究極のパワーユニット、新しい技術の宝の山だと思います。そういう今まで蓄積したモノを、世界のお客様にリーズナブルな価格で商品としてお届けするのも、ホンダの大きな役割だと思っています」

「F1の技術はすごく優れていますが、それが100%商品にスライドできるわけではありません。技術者がその過程で培った細かい技術の構築とか、学んだことを、新たなチャレンジの分野で量産に活かし、お客様に喜んでいただける領域に移管すると考えていただければ助かります」

 とはいえ、ホンダが目指すカーボンニュートラルの方向性と、F1が目指す方向性が違っていたわけではないという。

「そんなことはありません。FIAやF1も、自動車産業に貢献しなければいけないということを認識しています。我々も、それについては否定しているわけではありません。でもタイミングとして、ホンダとしては今後加速度的にやってくるであろうカーボンフリー時代に向け、今舵を切ったと認識しています。そう理解していただければ助かります」

 山本MDは、個人的には悔しいと、改めて語った。

「企業が存続していくために、競争力のあるメーカーであり続けるために、今回の判断は、苦渋の決断ではあるけれど、方向性としては理解していますというのが、私の見解です」

「もちろん悔しいです。これからレッドブルと飛躍できる、そのためのベースがやっとできたところだという意味では、非常に悔しいというのが正直なところです。そして、応援していただいているファンの皆さんには、申し訳ないと思います」

「F1は高い技術を構築し、エンジニアを育て、ファンと喜びを分かち合うことができます。一方で我々ホンダは、四輪、二輪、汎用と、様々な商品を手がける大きなメーカーでして、世界に通用する商品を発表し続けていくというタスクもあります。その両方を並行して続けていくということも当然検討しましたけど、今後加速度的に必要とされる商品の開発にリソースを振り分けるという判断は、尊重すべき姿勢です」

「でも残りのレースでは、田辺(豊治F1テクニカルディレクター)とタッグを組んで、ファンの方々に『やっぱりホンダだね』と言っていただけるように、最後まで全身全霊をかけて頑張ります」

 なお、記者会見で八郷社長は、2021年シーズンには新型のパワーユニットを投入すると明言していた。これがどんなPUになるのか? これについて田辺豊治F1テクニカルディレクターは、次のように説明した。

「2017年から現行のレイアウト、現行スペックの進化型で戦ってきましたが、(2021年に使うモノは)基本的には延長線上ではあるものの、毎年のアップデートというレベルよりも多くのところに手を入れた形のものとなり、パフォーマンスアップを実現するというパワーユニットになります」

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