ベルギーGPで大苦戦のアストンマーティン・ホンダ。しかし次戦ハンガリーに待望のアップデート投入「この厳しい時期が終わりに近付いている」
アストンマーティン・ホンダは、ベルギーGPで大いに遅れをとっている。しかし次戦ハンガリーではシャシーに、その次のオランダではパワーユニットにアップデートが投入。厳しい状況も終わりに近付いている?
Lance Stroll, Aston Martin Racing
写真:: Steven Tee / LAT Images via Getty Images
ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、オランダGPに投入する予定のアップデート版パワーユニット(PU)について、開発は順調だと語った。
今季からアストンマーティンと組んだホンダは、開幕から苦しみ、パフォーマンス向上のためのアップデート(ADUO)の対象となった。そのアップデート版PUは、夏休み明け初戦となるオランダGPに持ち込まれる予定。現在はそれに向け、ホンダの開発拠点であるHRC Sakuraでテストベンチにかけられている。
「オランダGPまで、あと3週間ほどあると思います。現時点でオランダに持ち込まれるPUはテストベンチに乗せられ、準備を進めています」
折原エンジニアはそう語った。
「準備は順調に進んでいると思います。トップレベルに届くとまでは言いませんが、確実に進歩しています。我々が予定してきた通りです。オランダで新しいPUを使えるのを楽しみにしています」
ドライバビリティ(運転しやすいかどうか)も重要だ。この点についても改善できるかと尋ねられた折原エンジニアは、こう語った。
「それが現在進行中の課題です。開発の最終段階がドライバビリティ……つまりギヤチェンジ時の時間を改善することです。新しいPUでのドライバビリティを向上させるために、現在懸命に取り組んできました」
「我々が集中してきたのは、エンジンのパワーなんです」
一方でアストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックは、ハンガリーGPに投入予定のBスペックマシンについて、スケジュールは非常に厳しくも、準備を進めていると語った。
「期待値については、慎重になる必要があると思う。我々はトップグループから大きく遅れていますし、中団グループからも遅れている。だからまずはハンガリーでしっかりとマシンを走らせ、全てを検証する必要がある。スケジュールはタイトだからね」
「そのことを忘れてはいけない。そして我々にとって一番重要なのは、レースを戦うというポジションに戻ることだ」
そうクラックは語った。
「それがチームにとって本当に重要なことで、我々が目指している目標だ。そして最終的にどうなるかを見守りたいと思う」
「サーキットごとに特性が異なるため、予測するのは難しい。弱点が露呈することもあれば、強みがより発揮されることもある。だから、シーズンを通して状況は改善していくだろう。しかし我々はマシンの改善に努め、最終的にどこまで到達できるかを見守りたいと思っている」
今週末のベルギーGPは、アストンマーティン・ホンダにとっては特に厳しい週末になっている。ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソが初日に記録したベストタイムは、上位勢のロングランペースよりも遅いものであり、1周につき5秒以上もの差をつけられていた。
しかし次回のハンガリーGPからはその状況から脱却できる可能性が高く、チームのモチベーションも上がってきているとクラックは言う。
「この厳しい時期が終わりに近付いてきているのを見ると、当然ながら雰囲気は良くなってきている」
そうクラックは語る。
「しかし、悪い状況だったわけではない。我々は事前に話し合い、こういう状況を受け入れることに同意していたからだ。我々は同じ船に乗っている。だから悪い雰囲気ではないんだ。もし悪い雰囲気だったならば、ここまで10レースをこなすのはとても難しかっただろう」
「チームの全員に感謝すべきだ。特にHRC(ホンダ・レーシング)を含めたコースサイドのスタッフの皆の対応には感服している」
「我々は厳しい時期を乗り越え、皆で集まって話し合った。誰にだって、良い日もあれば、悪い日もある。こういう状況になった時には、お互いに助け合う必要があるんだ」
「そして人としての側面から見ても、我々はこの状況をとてもうまく乗り越えてきたと思う」
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