ホンダのアップデート版PUはオランダGP投入を目指して準備中。折原エンジニア「すぐトップには追いつかないかもしれないが、大きな改善を目指しています」
ホンダF1の折原伸太郎エンジニアは、F1イギリスGPの木曜日に、夏休み明け初戦のオランダGPにアップデート版のパワーユニットを持ち込む予定だと明かした。
Aston Martin F1 Team truck in the Paddock
写真:: James Sutton / Formula 1 / Formula Motorsport Ltd via Getty Images
ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎が、F1イギリスGPの木曜日に記者団の取材に応じ、オランダGPにアップデート版のパワーユニット(PU)を投入することを目指していると明かした。
今季は開幕から厳しい戦いを強いられてきたアストンマーティン・ホンダ。しかしその状況を打破するために散発的にアップデートを投入するようなことはせず、ライバルチームがマシンを改良して戦闘力を伸ばす中、耐え忍んできた。
しかしその状況も変わる時が迫ってきた。チーム代表のエイドリアン・ニューウェイはイギリスGPを前にチームが公開したインタビューの中で、大規模なアップデートを夏休みに入る直前に開催されるハンガリーGPで投入すると宣言した。そしてPU開発を担当するホンダも、その1戦後のオランダGPで、ADUOが適用されたアップデート版PUを投入する予定だ。
「そのご質問をお待ちしていましたよ」
いつ新しいPUを投入するか、決まりましたか? と尋ねられた折原エンジニアは、そう話し始めた。
「我々が目標にしているのはオランダです。オランダに新たなPUを持ち込むために、作業すべきリストを完了すべく、懸命に努力しています。それが我々の目標です」
折原エンジニア曰く、PUの中でも特にエンジンの開発に注力していると語る。
「我々はエンジンの開発に注力しています。具体的には、エンジンの性能向上に重点を置く形です」
「燃焼室の形状を改良し、副燃焼室の形状も変更する予定です。燃焼性能を向上するために、燃焼率の形状を変更するんです。さらに潤滑システムを改良することで、摩擦抵抗を低減する作業も進めています」
「もちろん、信頼性の向上にも取り組んでいます。性能向上には、当然ながら信頼性の向上も必要となってくるからです」
「まだ多くの作業が残っていますが、オランダGPへの投入に向けて、懸命に取り組んでいます」
今回PUに投入されるアップデートは、かなり大規模なモノになるようだ。
「具体的な数は明かせませんが、リストは長く、オランダにはたくさんのアップデートを持ち込む予定です。かなり多くのパーツを変更することになります」
「とにかく燃焼特性の改善に重点を言いています。そしてデータを最適化して、ドライバビリティも改善する必要があります。この新しいPUでは、ドライバビリティの改善を優先しています」
このアップデートにより、かなりの改善を見込んでいるという折原エンジニア。しかし「F1に魔法のようなモノはないと」語った。
「テストベンチでの結果は把握していますが、具体的な数字については申し上げられません。でも我々は、小さなステップを踏むのではなく、大きなステップを踏むことを目指しています」
「もちろん、F1には魔法はありません。いきなりメルセデスやRBPTに追いつくのは難しいかもしれません。一歩ずつです」
「パフォーマンスの向上は、一歩ずつ進めていくものです。最初のステップアップで、その数値を達成できるわけではありません。将来に向けて、さらに前進していく必要があります。トップに追いつくために……」
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