F1 バルセロナ-カタルニアGP

フェラーリ代表、ハミルトンの超絶速さに大満足「VSCがなくても勝っていた」……メルセデス代表はその復活に大警戒

F1バルセロナ-カタルニアGPで優勝したルイス・ハミルトンについて、フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスール代表は、VSCなしでも勝利を手にすることができたはずだと語る。

Jake Boxall-Legge Filip Cleeren

編集: 2026/06/15 3:31

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Frederic Vasseur, Ferrari, Lewis Hamilton, Ferrari

 フェラーリF1のチーム代表であるフレデリック・バスールは、ルイス・ハミルトンのF1バルセロナ-カタルニアGPでのペースは圧倒的であり、バーチャル・セーフティカー(VSC)が出なくても、勝利を掴むことができたはずだと語った。

 タイヤのデグラデーション(性能劣化)が激しいと予想されていたバルセロナ-カタルニアGP。そのためフェラーリのハミルトンは、3ストップでレースを走り切るアグレッシブな戦略を採った。そのためハミルトンは、レースで使うのは難しいのではとも思われたソフトタイヤを履いてレースをスタートすると、誰よりも早い11周目を走り切ったところで最初のピットストップを行ない、ハードタイヤに履き替えた。

 ライバルであるメルセデス勢は2ストップ作戦を貫こうとしていたが、このハミルトンの動きに反応せざるを得ず、ミディアムタイヤからハードタイヤに交換した。

 各車ハードタイヤを履いた時のペースは、ハミルトンが秀逸。先頭のジョージ・ラッセル(メルセデス)に引き離されることなく食らいついていき、2秒差に近づいていた27周目に2度目のピットインを行ない、ミディアムタイヤを履いた。

 この2秒差では、翌周にラッセルが反応したとしても、ハミルトンが先行するのは明らか。メルセデスは反応せず、ライバルをマクラーレンのランド・ノリスに切り替えた。

 しかしミディアムを履いたハミルトンのペースは素晴らしく、ステイアウトしたメルセデス勢にどんどん迫っていった。その結果、ラッセルが2回目のピットインを行なった36周目に、ハミルトンはすでに5秒後方にまで迫っていた。

 メルセデスが2度目のピットストップを終えると、ハミルトンは16秒のリードを築いていた。ハミルトンが次のピットストップをアンダーグリーンで行なえば、メルセデス勢が再び首位に返り咲くのは明らかだった。しかしフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がバッテリーのトラブルでコース脇にストップしたことで、VSCが宣言される。このVSC中にハミルトンは最後のピットストップを済ませて、首位のままコースに復帰。レースが再開された後はメルセデス勢を引き離す圧倒的なペースを発揮して、チェッカーまで逃げ切った。

 これでハミルトンは通算106勝目。フェラーリ加入後初勝利となった。

 バスール代表は、アロンソのストップによるVSCがなければ、ハミルトンはメルセデスの2台のうち少なくとも1台をコース上で攻略する必要があっただろうと指摘。しかしそれでも、最終スティントの圧倒的な速さを考えれば、ハミルトンはやはり勝つことになっていただろうと語った。

「我々はVSCがなくても、レースに勝っていただろう。おそらく、少し差は縮まっただろうけどね」

 そうバスール代表は語った。

「しかしVSCの時点で新品タイヤを使えたのは良い状況だったと言える。我々にとってはプラスだった。もしこうだったら、あるいはああだったらレースはこうなっていたとか、そういうことを計算するつもりはない。ただ既に非常に良い状況だったと思う」

 ラッセルは2回目のピットストップを終えた後、VSCが出るまでの3周の間に、ハミルトンとの差を縮めていた。しかしその縮めたタイムはわずか1.5秒のみ。これはハミルトンにとって非常に有効に働いただろう。

 VSCがなく、メルセデスに先行された場合、ハミルトンはメルセデスの後方で乱流に悩まされ、オーバーテイクを成功させるまでに時間がかかった可能性もある。しかしラッセルのハードタイヤを履いた時のペースの遅さが、勝敗を決する決定的な要素だったかもしれない。

「上位の中ではルイスが一番速かった」

 そうメルセデスのトト・ウルフ代表は語った。

「だから我々が彼の前に出られるシーンがあったとしても、彼らを抑え切るのは難しかっただろう」

 ウルフ代表はまた、メルセデスのふたりがコース上で争う際、ペースに影響をできるだけ与えないようにする方法を再調整する必要があると語った。

 バルセロナ-カタルニアGPの決勝レース中、ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリは終始接近戦を繰り広げた。これによりペースを落としたことで、ハミルトンに逃げを許し、マクラーレンのランド・ノリスに接近されることになった。

「コンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権に、第三者が加わってくることになった」

 そうウルフ代表は語った。

「その点に関しては、我々はふたりのドライバーと、お互いの足を引っ張り合うリスクにどう対処するかについて、チーム内で話し合った。問題はないと思う。ただ、調整が必要になるかもしれないだけだ」

 

【PR】2026年のF1™︎を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

【PR】2026年のF1™︎を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 メルセデスにまたしてもトラブル。フェラーリ好調の中、タイトル争いの懸念材料に?「少し心配している」とアントネッリ

次の記事 アントネッリ、トラブルなしでも表彰台を失っていたかも? トラックリミット違反でレース後5秒ペナルティ……消化できずも次戦に持ち越しなし

More from

Jake Boxall-Legge



FIA、カタールGP&アブダビGP”予定通り開催”に自信。スレイエム会長「私の家族は今も中東にいる。安全だと感じているからだ」

F1

F1

アメリカGP

53 分前

FIA、カタールGP&アブダビGP”予定通り開催”に自信。スレイエム会長「私の家族は今も中東にいる。安全だと感じているからだ」



ハースF1小松礼雄代表、ラファエル・カマラ起用の理由を説明「TPCでの彼の走りは傑出していました。それだけです」

F1

F1

シンガポールGP

5 日前

ハースF1小松礼雄代表、ラファエル・カマラ起用の理由を説明「TPCでの彼の走りは傑出していました。それだけです」



ラッセル、グリッド降格のシンガポールGPは旧仕様マシンに。前戦のレース前から検討「トラブルで迷う余地はなくなった」

F1

F1

シンガポールGP

12 日前

ラッセル、グリッド降格のシンガポールGPは旧仕様マシンに。前戦のレース前から検討「トラブルで迷う余地はなくなった」

More from

ルイス ハミルトン



ピアストリ「タイヤのパンクが、結果的に助けになった」シンガポールはハミルトン抜き5位

F1

F1

シンガポールGP

6 日前

ピアストリ「タイヤのパンクが、結果的に助けになった」シンガポールはハミルトン抜き5位



F1分析|フェルスタッペン、VSC中にピットストップしたかった? ”壊れかけのラジオ”越しの訴え。フェラーリは戦略失敗

F1

F1

シンガポールGP

8 日前

F1分析|フェルスタッペン、VSC中にピットストップしたかった? ”壊れかけのラジオ”越しの訴え。フェラーリは戦略失敗



全部自分のせいだ……ルイス・ハミルトン、戦略ミスの責任を認める「チームに貢献したかった。次、必ず挽回する」

F1

F1

シンガポールGP

9 日前

全部自分のせいだ……ルイス・ハミルトン、戦略ミスの責任を認める「チームに貢献したかった。次、必ず挽回する」

More from

フェラーリ



連勝レッドブルは最強チームじゃない? フェラーリ代表語る「スタート直後の1コーナーをうまくやれていれば、我々が勝ったかもしれない」

F1

F1

シンガポールGP

7 日前

連勝レッドブルは最強チームじゃない? フェラーリ代表語る「スタート直後の1コーナーをうまくやれていれば、我々が勝ったかもしれない」



ルクレール、スタート直後の攻防でリスク冒さず「そうしなかったら壁に突っ込んでいただろう」

F1

F1

シンガポールGP

8 日前

ルクレール、スタート直後の攻防でリスク冒さず「そうしなかったら壁に突っ込んでいただろう」



もっとポテンシャルあったのに……ハミルトン、不安定になったマシンを悔やむ「決勝は2対1でプレッシャーをかけたい」

F1

F1

シンガポールGP

9 日前

もっとポテンシャルあったのに……ハミルトン、不安定になったマシンを悔やむ「決勝は2対1でプレッシャーをかけたい」

最新ニュース



ペレス、キャデラック初年度はここまで悲惨。でも中身は「キャリア最高のシーズンのひとつ」 

F1

F1 F1

アメリカGP

9 分前

ペレス、キャデラック初年度はここまで悲惨。でも中身は「キャリア最高のシーズンのひとつ」 



ラズガットリオグル、今季残り5戦全てを欠場へ。インドネシアGPで負傷の肩を手術

MotoGP

MGP MotoGP

オーストラリアGP

22 分前

ラズガットリオグル、今季残り5戦全てを欠場へ。インドネシアGPで負傷の肩を手術



FIA、カタールGP&アブダビGP”予定通り開催”に自信。スレイエム会長「私の家族は今も中東にいる。安全だと感じているからだ」

F1

F1 F1

アメリカGP

53 分前

FIA、カタールGP&アブダビGP”予定通り開催”に自信。スレイエム会長「私の家族は今も中東にいる。安全だと感じているからだ」



中村紀庵ベルタがFIA F3ポストシーズンテストで初日トップタイム記録。中村仁はプレマから参加……日本勢は計4人

FIA F3

F3 FIA F3 1 時間前

中村紀庵ベルタがFIA F3ポストシーズンテストで初日トップタイム記録。中村仁はプレマから参加……日本勢は計4人

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録