フェルスタッペン、F1マイアミGPでブーイング受けるも歯牙にもかけず「普通のこと。自分が勝てればそれで良い」
F1マイアミGPを制したマックス・フェルスタッペンは、その表彰台で観客からブーイングを受けたが、「普通のことだ」と受け流している。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンはF1第5戦マイアミGPで今季3勝目を上げ、ドライバーズタイトル3連覇に向けてチームメイトでランキング2番手のセルジオ・ペレスとのポイント差を14に拡大。表彰台では観客からフェルスタッペンに向けられたブーイングが起こったものの、当の本人は「普通のことだ」と歯牙にもかけていない。
フェルスタッペンは予選Q3での不運もあり9番手から決勝レースに出走。圧倒的なレースペースでポールスタートのペレスを下して優勝。ただ、表彰台では優勝したフェルスタッペンよりも、その前に姿を現したペレスに向けられた歓声が大きかった。
フロリダという地理的条件も影響していたはずだが、支配的な強さを発揮するドライバーに観客がブーイングが浴びせるのは、これまでも見られてきたこと。直近ではフェルスタッペンやルイス・ハミルトン(メルセデス)がその標的となってきた。
ブーイングの影響はあるかと問われたフェルスタッペンだったが、自分が成功を収めているからこそターゲットにされているだけだと開き直っている。
「もし僕が最後尾を走っていたら、誰も反応はしない。そうだろう?」
フェルスタッペンはそう語る。
「勝っていれば普通のことだ。彼らは誰が勝っているかを気にしていない」
「僕にとっては、自分がトップに立てていればそれで良いんだ。僕としては、それが一番大事なんだ」
「僕はトロフィーを持ち帰り、彼らは家に帰って素敵な夜を過ごすんだ」
Max Verstappen, Red Bull Racing RB19, 1st position, arrives in Parc Ferme
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
また、今回のマイアミGPのレース前には派手なセレモニーが行なわれ、メインストレートの仮設ガントリーから20名のドライバーがLL・クール・Jの紹介で、観客の前に姿を現した。
この演出にはドライバーから賛否両論が出ている。フェルスタッペンは、F1オーナーであるリバティ・メディアが進めるレース前手順の強化に対して、あまり批判的な態度を取っていない。
フェルスタッペンは自身がスポットライトを浴びないことを望んでいるものの、セレモニーの”エンターテインメント的価値”を認めている。
「正直なところ、レース前にエンジニアと話すなど、僕は充分な準備ができていた」
そうフェルスタッペンは語る。
「ただ、これは個人の好みによるモノだと思うんだよね。もっとスポットライト浴びるのが好きな人もいれば、そうでない人もいる。僕個人としては、好きではない」
「彼らのやったことは、必要ないことだ。僕はエンジニアと話し、マシンまで歩いて、ヘルメットをかぶって運転するのが好きなんだ」
「でも、もちろんエンタメとしての価値は理解している。かなり長いシーズンだから、毎戦ああならないことを僕は願うよ。ああいう登場方法は、毎回いらないよ」
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