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2023年のレッドブルはF1“歴代最強”になるのか? 1チームが選手権を圧倒したシーズンを振り返る
2023年シーズンの開幕5レース全てを勝利し、ワンツーフィニッシュも4度記録しているレッドブル。今季の彼らは“歴代最強”のパッケージのひとつになりそうな予感だが、本稿ではかつて支配的なシーズンを送ったチームを振り返っていく。
編集: 2023/05/09 3:39
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2023年シーズンのF1は序盤の5戦を消化したが、ここまでレッドブル・レーシングが圧倒的な強さを誇っている。彼らは5戦全てで勝利しており、そのうち4回がワンツーフィニッシュ。残る18レースでもこの勢いを継続していれば、F1の歴史を塗り変えるような記録的シーズンとなる可能性がある。
今季のレッドブルは、ドライバーズ選手権2連覇中のマックス・フェルスタッペンと、ベテランのセルジオ・ペレスのコンビで、結成3シーズン目。パワーユニットはここ数年のタイトルを支えてきたホンダRBPT製で、まさに盤石のパッケージとなっている。
彼らは開幕戦バーレーンGPでフロントロウスタートからそのままワンツーフィニッシュを達成。第2戦サウジアラビアGPではペレスがポールトゥウィンを成し遂げ、フェルスタッペンは15番手スタートから2位まで追い上げてみせた。波乱となった第3戦オーストラリアGPでもフェルスタッペンが優勝し、ペレスはピットレーンスタートながら5位、第4戦アゼルバイジャンGPでは予選最速こそフェラーリのシャルル・ルクレールに譲ったが、スプリント、決勝レース共に“市街地マイスター”のペレスが制してフェルスタッペンとのワンツーを決めた。
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
そして第5戦マイアミGPでも、レッドブルはワンツー体制でフィニッシュ。しかも優勝したフェルスタッペンは9番グリッドからの逆転だった。ここまで5戦5勝、4ポールポジションという記録もさることながら、セーフティカーランのままチェッカーとなったオーストラリアを除いた全てのレースで、3番手以下のライバルに対して20秒前後のリードを築いてワンツーフィニッシュしている点も、今季のレッドブルの支配的な強さを示している。
もちろん、レースには不確定要素が多く絡むため、彼らが残る全レースをワンツーで終えるのは難しいと言わざるを得ない。ただ、それに近い成績を残す可能性が高いのは確かだろう。F1の歴史の中では特定の1チームが他を寄せ付けない成績を残したシーズンがいくつかあるが、今回はその中から8つの例を紹介しよう。
1950年:アルファロメオ
Photo by: Motorsport Images
**ドライバー:**ファン・マヌエル・ファンジオ、ジュゼッペ・ファリーナ、ルイジ・ファジオーリ他
**ポールポジション:**6回/7戦(85.7%)
優勝:6回/7戦(85.7%)
**ワンツー:**4回/7戦(57.1%)
1950年はF1が世界選手権となった最初のシーズン。この年はアルファロメオ勢が他を圧倒し、7戦中6勝……記録上はそうなっているが、彼らが唯一優勝していないレースはインディ500である。当時はインディ500が、参戦ドライバーやマシンなどがF1のそれと大きく異なるにもかかわらず、“F1世界選手権”の1戦としてカウントされていた時代。それを鑑みると、実質的なアルファロメオの全勝と言っていいシーズンだった。
1952年:フェラーリ
Photo by: Motorsport Images
**ドライバー:**アルベルト・アスカリ、ジュゼッペ・ファリーナ、ピエロ・タルッフィ他
**ポールポジション:**7回/8戦(87.5%)
**優勝:**7回/8戦(87.5%)
**ワンツー:**5回/8戦(62.5%)
アルファロメオの撤退を受けてF2規則下で開催された1952年シーズンを圧倒したのはフェラーリだった。アスカリは第3戦以降全勝してタイトルを獲得。また1950年同様にインディ500を除外して考えれば、フェラーリの全戦優勝であった。
1988年:マクラーレン
Photo by: Motorsport Images
**ドライバー:**アイルトン・セナ、アラン・プロスト
**ポールポジション:**15回/16戦(93.7%)
**優勝:**15回/16戦(93.7%)
**ワンツー:**10回/16戦(62.5%)
あまりにも有名な、マクラーレン・ホンダの“セナプロ”による16戦15勝。プロストがトラブルで、セナが周回遅れとの接触で戦線離脱したイタリアGPが唯一土をつけたレースとなった。勝率はなんと93%で、これは未だ破られていない。そして10回のワンツーフィニッシュも、当時の完走率の低さを考えれば驚異的な記録である。
2002年:フェラーリ
Photo by: Motorsport Images
**ドライバー:**ミハエル・シューマッハー、ルーベンス・バリチェロ
**ポールポジション:**10回/17戦(58.8%)
**優勝:**15回/17戦(88.2%)
**ワンツー:**9回/17戦(52.9%)
長く続いたフェラーリの“シューマッハー王朝”の中でも、特に支配的な活躍を見せたシーズンのひとつ。予選に関しては、ウイリアムズのファン・パブロ・モントーヤが際立った速さを見せたため、PP率は6割弱となっているが、決勝ではシューマッハーが11勝&全戦表彰台の離れ業。バリチェロも4勝を挙げてワンツーは9回を数えた。
2004年:フェラーリ
Photo by: Lorenzo Bellanca / Motorsport Images
**ドライバー:**ミハエル・シューマッハー、ルーベンス・バリチェロ
**ポールポジション:**12回/18戦(66.6%)
**優勝:**15回/18戦(83.3%)
**ワンツー:**8回/18戦(44.4%)
シューマッハーがタイトルを獲得した最後のシーズンでもある2004年は、シューマッハーが開幕5連勝からモナコでのリタイアを挟んで7連勝、13戦12勝を記録するなど圧倒的な強さを見せた。その後の5レースでもシューマッハーが1勝、バリチェロが2勝を記録し、ドライバーズ選手権5連覇、コンストラクターズ選手権6連覇を成し遂げた。
2014年:メルセデス
Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images
**ドライバー:**ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ
**ポールポジション:**18回/19戦(94.7%)
**優勝:**16回/19戦(84.2%)
**ワンツー:**11回/19戦(57.8%)
前人未到のコンストラクターズ8連覇を達成することになるメルセデスが、その最初の一歩を踏み出したシーズン。新レギュレーション下でまさに敵なし状態となり、レッドブルのダニエル・リカルドが3勝を記録したものの、それ以外は全てハミルトンかロズベルグが勝利。長らく破られていなかったセナプロのワンツー記録も26年ぶりに更新した。
2015年:メルセデス
Photo by: Sutton Images
**ドライバー:**ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ
**ポールポジション:**18回/19戦(94.7%)
**優勝:**16回/19戦(84.2%)
**ワンツー:**12回/19戦(63.1%)
前年の勢いそのままに、メルセデスがシーズンを制圧。ワンツーは歴代最多を更新する12回だった。ちなみにこの年はフェラーリ移籍初年度のセバスチャン・ベッテルが彼らに食らい付き、メルセデスが逃した1回のポール、3回の優勝は全て彼によるものだった。ハミルトン+ロズベルグ+ベッテルという表彰台の顔ぶれは実に9回を数え、変わりばえのないレース結果が続いた。
2016年:メルセデス
Photo by: XPB Images
**ドライバー:**ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ
**ポールポジション:**20回/21戦(95.2%)
**優勝:**19回/21戦(90.4%)
**ワンツー:**8回/21戦(38.0%)
この年のメルセデスはワンツーの回数こそ減ったものの、勝率はついに90%超え。2台が1周目に同士討ちしたスペインと、首位のハミルトンがトラブルに見舞われたマレーシアが数少ない敗戦レースとなった。
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