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「未勝利ドライバー最多出走」の珍記録更新に近付くヒュルケンベルグ。1位はあの“壊し屋”【2023年F1このデータがアツい】

2023年シーズンはニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンというベテランコンビを起用するハース。どちらも未だグランプリでの勝利経験がなく、特にヒュルケンベルグはとある珍記録に近付こうとしている。

The marshals get to work removing Andrea de Cesaris car as he gets out

 1月31日に、2023年マシンの『VF-23』のカラーリングを発表したハース。ドライバーとして起用するのはニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンで、いずれもF1ではベテランの域に入るドライバーだ。

 そんなふたりにはとある共通点がある。それは共にF1での優勝経験がないということだ。ヒュルケンベルグはデビューイヤーの2010年に、マグヌッセンは昨年にポールポジションを記録しているものの(それも奇しくも同じインテルラゴスで)、マグヌッセンのキャリア最高位は2位、ヒュルケンベルグに至っては4位で表彰台の経験すらない。

 表彰台未経験で約10年のF1キャリアを築いてきたヒュルケンベルグは、2022年シーズン終了時点で181戦に出走している。これは表彰台未経験ドライバーの中ではダントツの数字であり、2位のエイドリアン・スーティル(128戦)に大差をつけている。

 

Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images

 そんなヒュルケンベルグは、「優勝未経験者のF1出走数」でも既に3位にランクインしている。2位はBMWザウバーなどで活躍したニック・ハイドフェルドで183戦。ヒュルケンベルグは今シーズンの序盤戦で同記録の2位に浮上する可能性が高い。

 そしてこの記録で堂々の(?)1位に君臨しているのは、往年のF1ファンにはお馴染み、アンドレア・デ・チェザリス。彼は1980年から1994年の15シーズンに渡り、スポット参戦も含めて計208戦に出走した。

 デ・チェザリスは1980年、アルファロメオからF1デビュー。父がフィリップモリスの重役ということでマールボロの個人スポンサーを手にしており、キャリア初期はマールボロをメインスポンサーに据えるアルファロメオやマクラーレンに所属した。アルファロメオ時代の1982年には、アメリカ西GPでポールポジションを獲得(レースはリタイア)。翌1983年には2位表彰台を2回獲得してキャリア最高のランキング8位でシーズンを終えた。

キャリア初期はアルファロメオなどで活躍したアンドレア・デ・チェザリス

キャリア初期はアルファロメオなどで活躍したアンドレア・デ・チェザリス

Photo by: Sutton Images

 その後はリジェ、ミナルディ、ブラバム、リアル、スクーデリア・イタリア、ジョーダン、ティレル、そしてザウバーと中堅チームを転々とした。デ・チェザリスは完走率の低い時代に信頼性の低い中堅チームに所属していたということもあり、キャリア完走率はわずか3割前後にとどまっており、1年のほとんどをリタイアで終えるシーズンも少なくなかった。ただ前述のフィリップモリスからの強力なバックアップもあってか、しぶとく長いF1キャリアを送った。

 ヒュルケンベルグが今シーズンの全レースに出走した場合、その出走数は204戦に。そして仮に未勝利でシーズンを終えた場合、デ・チェザリスの記録には届かないものの、4レース差まで肉薄することになる。もしヒュルケンベルグがハースで期待通りのパフォーマンスを見せ、来季以降の契約を勝ち取ることができれば、名誉か不名誉か、またひとつF1歴代記録のトップに君臨する……かもしれない。

 ちなみに、マグヌッセンも今シーズンを未勝利で終えれば、出走数164戦で未勝利ドライバーの出走数ランキング5位になる見込み。そうなると、同ランキングのトップ5はデ・チェザリス、ヒュルケンベルグ、ハイドフェルド、ロマン・グロージャン、マグヌッセンという顔ぶれに。ハース創設時から5シーズンにわたって所属したグロージャンの存在も相まって、非常にハース色の強いランキングになっていきそうだ。

 
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