モルビデリ、クアルタラロ上回るも既にチームと決別? 「ヤマハともう1年やりたいと僕が望んでいるって?」と意味深発言
ヤマハのフランコ・モルビデリはイタリアGP終了後、チームとの契約について尋ねられると、将来について謎めいた発言を行なった。
ヤマハのフランコ・モルビデリはMotoGP第6戦イタリアGPで10位と、チームメイトのファビオ・クアルタラロよりも上位でのフィニッシュを記録。来季以降の契約に向けてプラスの戦果かと思われているが、彼からは将来に向けて謎めいた発言が聞こえてきている。
モルビデリは2021年終盤にヤマハファクトリーへ昇格したが、ペトロナス・ヤマハSRTで3勝を記録した2020年のようなパフォーマンスを示すことができない状況が続いてきた。
2023年シーズンは、彼のヤマハでの将来について疑問視する向きも大きくなってきており、特にイタリアGPから始まる3連戦は重要だと見られていた。
そうした中で迎えたイタリアGPで、ヤマハ陣営は苦戦。クアルタラロも速さを発揮できないまま、レースを戦った。
モルビデリは上位とは言えない10位でのフィニッシュだったが、クアルタラロ(11位)を上回る結果を確保。ポジションはともかく、彼にとってはプラスと言える結果だと見られていた。
レース後、MotoGP公式サイトの取材に応えたモルビデリは、こういった結果の重要性について訊かれたが、「気にしていない」と答えるに留めた。
「気にしないよ」
「僕はできるだけベストなプロフェッショナルになること、ベストなライダーとなることに集中することが必要なんだ。将来や、契約のために走っているんじゃない。僕の中の情熱によって走っているんだ」
再びイタリアGPの結果が自身の将来に及ぼす影響について訊かれると、モルビデリは「リン(ジャービス/ヤマハのマネージング・ディレクター)に話してみて」とそっけない返答だった。
さらに興味深いのは「ヤマハともう1年やりたいと僕が望んでいるって?」とモルビデリが答えている点だ。
モルビデリとヤマハの交渉が既に決裂しているかどうかはまだ分からないが、モルビデリ側からこうした発言が出てきたことで、彼らが袂を分かつことを選んでいる可能性も十分に考えられるだろう。
なおヤマハのライダーラインアップに関しては、現プラマックのホルヘ・マルティンを引き抜く可能性が指摘されてきた。しかしマルティンはイタリアGPで2位を獲得するなど今も好調であり、「優先順位はドゥカティのオフィシャルチーム」と明言している状況にある。
ただドゥカティは今季エネア・バスティアニーニをファクトリーチームに昇格させたばかり。バスティアニーニは怪我によってしっかりと戦う事ができていない状態ではあるが、ドゥカティがライダーラインアップを変えることを示唆するモノは何もない状況だ。
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