ロレンソ「マルケスはドゥカティへ移籍する!」年俸減でも勝利のためなら”有る”と自論
元MotoGPライダーのホルヘ・ロレンソは、現在ホンダに所属するマルク・マルケスがこの先、“勝利”を求めてドゥカティへ移籍するのではないかと考えている。
元MotoGPライダーのホルヘ・ロレンソは、現在ホンダに所属するマルク・マルケスが、現契約をもってホンダを離れ、ドゥカティ陣営に移籍する可能性を指摘している。
マルケスは2020年のクラッシュで右腕に大きな怪我を負って以来、レースの復帰と欠場を繰り返してきたが、2023年にはついに体調面での不安がなくなり、以前のようなライディングを見せることを期待されるようになった。
ただ、ホンダはマルケスの怪我以来、苦しい時期が続いている。今シーズンはLCRホンダのアレックス・リンスがアメリカズGPで勝利しているものの、ライダーからはマシンについて厳しい声が依然として聞こえてきている。
マルケス本人はポールポジションを獲得し度々表彰台を争うなど、本調子に戻った彼の力を伺わせている。しかし、まだマシンには様々な改善が必要だというのが、彼を含めたライダーの言い分だ。
ホンダとマルケスの契約は2024年シーズンに満了を迎える。ホンダの不調もあり、6度のMotoGP王者が苦戦中のホンダで走り続けるのか、それとも移籍するのかは既にシーズンイン前から話題の的となっていた。
最近、マルケスと激しくタイトル争いを繰り広げたかつてのライバル、ホルヘ・ロレンソがMotoGP公式サイトの動画に出演。マルケスがホンダ以外のメーカーに乗る可能性についてコメントを求められると、ロレンソは収入が減少しようとも、勝つというモチベーションのためなら移籍の可能性があり、その移籍先はドゥカティだろうと考えを述べた。
ロレンソはマルケス移籍の可能性について「イエスだ」と語る。
「僕はそれがドゥカティだと思っている」
「(減俸は)そうだろう。その条件は彼にとって喜ばしいものじゃないだろうけど、彼は受け入れると思う」
「ファクトリーチームなのかサテライトなのかは僕も分からない。でも、3年か4年勝てなかった後、彼のモチベーションはまた勝つことになっているはずだ」
ドゥカティは2023年現在では、グリッド上で最強のバイクだとみなされている。現在は4チーム8台の最大勢力となっていて、型落ちのマシンを走らせるライダーですら優勝争いに加わってきている。
マルケスがドゥカティ陣営に加入した場合、7人のドゥカティ勢もライバルとして立ちはだかってくるが、ロレンソはマルケスにとってのライバルはマルケス本人だと語る。
「ああ、彼は倒すべきライダーだろう。(ドゥカティに移籍したとして)彼は31歳か32歳になっていて、若手ライダーも非常に強い。だが、マルク・マルケスはあのマルク・マルケスなんだ」
なおドゥカティのスポーティングディレクターのパオロ・チアバッティは以前motorsport.comに対し、マルケス獲得について次のように語り、時期が過ぎているという考えを示していた。
「ドゥカティがマルクのような“エイリアン”を必要としていないというわけではない。ただ、我々はもう自分たちのチームにそんなライダーを抱えているんだ」
「270周以上をリードしてチャンピオンシップを勝ったのはただひとりで、(ファビオ)クアルタラロだけだ。それがあり得ないとは言わないが、マルケスは30歳となっていて、我々には5~6歳若く、成長の余地のあるライダー達がいるんだ」
「ドゥカティはマルクを必要としていないと思う。最大限の敬意を持ってそう言わせてもらう」
「我々には、彼と契約することを考えずとも、ファクトリーチームに加入したいと熱望してくれる十分なライダー達がいるんだ」
「もちろん、彼がもし我々と会って話したいと連絡をくれれば、やぶさかではない」
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