「ル・マン以降は良い感触が無かった」クアルタラロ、後半戦大失速でランク5番手に
ファビオ・クアルタラロはMotoGP第10戦フランスGPから、マシンに良いフィーリングを感じられたことがないと明かし、苦戦が続く状況を打開したいと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
リカルド・トルモ・サーキットで行なわれたMotoGP第14戦バレンシアGPで、ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロはオープニングラップのターン2でコースオフすると、更に続くターン6で転倒を喫してしまった。
前戦ヨーロッパGPでもクアルタラロは転倒し、なんとか14位でフィニッシュしていたが、またしても厳しい週末となってしまった。
バレンシアGPでは、スズキのジョアン・ミルのタイトル獲得を防ぐためにも上位でのフィニッシュが必要だったクアルタラロだが、この転倒によってチャンスがなくなり、7位でフィニッシュしたミルがチャンピオンに輝いた。
「(第10戦の)ル・マンからフィーリングが良くなかった。できる限りベストな方法で作業をしているけど、速さがないから解決策を見つけないといけない」
レースを終えたクアルタラロはそう語っている。
「スピードを見失っていて、これは普通じゃない。だから(最終戦)ポルティマオで解決策を見つけられればと思っている」
「ヘレスのようなトラックでは素晴らしかったのに、ミサノや他のトラックではあまりにも苦戦している。去年どこでも戦闘力を発揮していたような状態になるための答えを見つける必要があるんだ」
バレンシアGP2日目の予選を終えた後、クアルタラロはマシンセットアップを変更しても違いが感じられなかったと言い、3日目には極端な方法を採らざるを得ないとも語っていた。
そして転倒でレースを終えたクアルタラロは、バイクに大きなセットアップの変更を施すのではなく、自身がバイクの問題に適応することが今は必要だと認めた。
「ここ(リカルド・トルモ)には2週に渡って滞在していたけど、僕らはバイクを何も改善できなかった」と、クアルタラロは言う。
「多くのことを試しているけど、僕らは自分たちのマシンのベースに身を委ね、適応する必要があると思う。僕は自分自身をバイクに適応させる必要があるんだ。なぜなら実施した変更は何も機能していないことを目にしてきたんだからね」
「だから、僕らのベースを活かすのがベストなんだと思う。バイクのポジションが良ければ何も変えることはないようにね。何かが変だと分かったなら、もちろんそれは変える。だけど僕らはバイクに自分たち自身を適応させて、自分たちに“何ができるのか”を確認することが必要だと思う」
バレンシアGPをリタイアで終えた結果、クアルタラロはポイントランキングで一気に後退。ヘレスで2連勝を収めた時のような勢いはもはや感じられず、2番手から5番手にまで転落してしまった。
クアルタラロはチャンピオンとなったミルの一貫性を称えるとともに、自身が優勝3回を除けばそれ以外表彰台に上れていない状況ではチャンピオンシップを戦うことはできないと語った。
「彼は素晴らしいシーズンを過ごしたと思う」
クアルタラロはミルについてそう語る。
「彼の一貫性は、それこそがチャンピオンシップを勝ち獲れた理由だ。第4戦から今まで、彼の一貫性は素晴らしいものだった。僕らは今年、もっと表彰台をコンスタントに争えるような安定性が欠けていた。だから彼はタイトルにふさわしいよ」
「3回の勝利を除けば、僕の表彰台はゼロだ。これではチャンピオンシップに勝つことなどできない。どうしてこういった形になってしまったのかを理解するのに苦労しているんだ」
「ジョアンはチャンピオンシップ勝者にふさわしい。心から祝福したい」
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