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SC&FCYゼロ! 100周のガチンコレースで36号車au TOM'Sが独走優勝|スーパーGT第2戦決勝

スーパーGT第2戦富士の決勝レースが行なわれ、GT500クラスは36号車au TOM'S GR Supra、GT300クラスは56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rが優勝を飾った。

Sho Tsuboi, Ritomo Miyata, #36 au TOM'S GR Supra

写真:: Masahide Kamio

 5月4日、2023スーパーGT第2戦の決勝レースが富士スピードウェイで行なわれた。優勝を飾ったのはGT500クラスが36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)、GT300クラスが56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)だった。

 ゴールデンウィーク恒例の富士ラウンドは、コロナ禍による行動制限も撤廃されたことでアフターコロナを感じさせる賑わいぶりとなった。チケットは前売観戦券が完売する盛況ぶりで、決勝レースを前にグランドスタンドは大勢の観客ですずなりとなった。

 開幕戦岡山が雨に見舞われた一方で、今回の富士戦は気温22℃、路面温度38℃の快晴と絶好のレース日和。今季初のドライコンディションでのレースウィークとなった。また今季5戦予定されている450kmレース最初の1戦であり、最低2回の給油が義務付けられる中で各車の戦略にも注目が集まった。

【GT500クラス】

 予選でポールポジションを獲得したのは100号車STANLEY NSX-GT。2番グリッドには、昨年から予選で無類の強さを誇る19号車WedsSport ADVAN GR Supraがつけた。なお、予選13番手の38号車ZENT CERUMO GR Supraはピットレーンスタートを選択した。

 オープニングラップはグリッド順通りの上位陣となったが、19号車WedsSportの国本雄資はトップについていくほどのペースを発揮できず、やがて2番手は16号車ARTA MUGEN NSX-GTの福住仁嶺、3番手は24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zの佐々木大樹となり、100号車STANLEYの牧野任祐を追いかけていった。

 16号車ARTA福住は100号車STANLEY牧野に接近してプレッシャーをかけるが、24号車リアライズの佐々木は36号車au TOM'Sの坪井に襲い掛かられる展開に。20周目のコカ・コーラコーナーでポジションが入れ替わり、36号車が表彰台圏内となった。

 36号車au TOM'Sの坪井は31周目に16号車ARTAの福住を交わして2番手に。このタイミングで100号車STANLEYと16号車がピットインし、翌周に36号車がピットインしたが、36号車は事実上のトップでコースに復帰した。一方で100号車は、22周と早いタイミングでピットに入っていた8号車ARTAにも先行される形となった。

 40周目に17号車Astemo NSX-GTがピットインしたことで、少なくとも全車が1回のピットストップを終えたことになったが、トップ5のオーダーは36号車au TOM'S、8号車ARTA、100号車STANLEY、24号車リアライズ、16号車ARTAという順に。なお、この中でドライバー交代を済ませているのは24号車だけという状況だった。

 レースは折り返しの50周を過ぎ、トップを走る36号車au TOM'Sの坪井は2番手以下に対して約10秒のマージンを築いていた。ドライバーひとりの最大運転可能距離である66周が近付く中でピットも慌ただしくなっていき、8号車ARTA、36号車au TOM'S、100号車STANLEYが立て続けにピットインした。36号車は宮田に交代して危なげなく事実上のトップを守ったが、100号車は8号車からポジションを取り戻した。一方、16号車ARTAはピット作業違反によりドライブスルーペナルティを受け、上位戦線から脱落した。

 長らくステイアウトしていた24号車リアライズは78周を終えてピットに。タイヤ交換と給油を終えてピットアウトすると、36号車au TOM'S、100号車STANLEYに次ぐ3番手でコースに復帰した。

 しかし、そんな24号車リアライズに残り5周で悲劇が。左フロントにダメージを負った24号車はスモークを上げながらピットに戻り、そのままガレージインしてしまった。GT300クラスの5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号、244号車HACHI-ICHI GR Supra GTとの接触検証が行なわれたため、上記3台で絡んだものと思われる。

 450kmレースながら、セーフティカーもフルコースイエローも出ないクリーンなレースが繰り広げられた結果、36号車au TOM'Sの宮田は後続に28秒の大差をつけてトップチェッカー。今季初勝利を挙げた。2位は100号車STANLEYで、ポールトゥウィンとはならなかった。

 3位争いは最後まで白熱した。8号車ARTAの大湯都史樹はペースが上がらない中でも3番手のポジションを死守していたが、最終ラップを前に突如スローダウン。ピットに入ってしまった。この結果、14号車ENEOS X PRIME GR Supraを僅差で下した17号車Astemoが3位表彰台を獲得した。

【GT300クラス】

 ポールポジションは、昨年のシリーズチャンピオンである56号車リアライズ。2番グリッドには、今季の新車両LC500h GTであるapr31号車がつけた。また、開幕戦でクラッシュした9号車PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGは今回欠場となり、26台によるレースとなった。

 GT300のスタートは、6番グリッドの88号車JLOC ランボルギーニ GT3と8番グリッドの10号車PONOS GAINER GT-Rが1コーナーで接触するという波乱の幕開け。トップは56号車リアライズで変わらずだったが、2周目のTGRコーナー(1コーナー)で4号車グッドスマイル 初音ミク AMGの片岡龍也が31号車aprの嵯峨宏紀を抜き、2番手に浮上した。

 今回のレースは2回の給油義務があるが、GT500と比べて燃費が良くタイヤへの攻撃性も高くないGT300は、レース序盤に給油のみの短いピットストップを行ない、レース中盤のピットストップで給油、タイヤ交換、ドライバー交代のフルサービスを行なうという戦略も可能だ。そのため10周目までに何台かのマシンが給油のみを行なうためにピットに入ったが、12周目に入った31号車aprはドライバー交代も行ない、予選Q1でも走った第3ドライバーの根本悠生がステアリングを握った。

#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT

#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT

Photo by: Masahide Kamio

 レース序盤のトップ3は56号車リアライズ、4号車グッドスマイル、6号車DOBOT Audi R8 LMSとなっていた。その後レースが3分の1を消化するまでにほとんどのマシンが1回目のピットを済ませ、38周目に6号車LeMansらが入ったことで全車が1回のピットストップを終えたこととなった。トップは2号車muta Racing GR86 GT、2番手は52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT、3番手が56号車リアライズだが、2号車と52号車はいずれも序盤の数周に短い給油を行なっただけのマシンだった。

 レース折り返しというタイミングで2号車mutaや52号車埼玉トヨペットが2度目のピットインに向かったことで、ここまで1回しか入っていない56号車リアライズ、6号車LeMans、65号車LEON PYRAMID AMGがトップ3を形成。その後56号車らが2度目のピットストップを終えると、トップは2号車mutaの平良響となり、56号車リアライズの名取がそれを追いかけた。

 トップでレース終盤に差し掛かった2号車mutaだが、彼らはスティントを均等に3等分した戦略ではないため、最後のタイヤ交換から相当時間が経った状態。ライフが15周若いタイヤで追いかける56号車リアライズ名取は87周目のメインストレートでついに並びかけ、平良をオーバーテイクして首位に返り咲いた。

 平良は最後の最後まで名取に食らい付き、スリップストリームについた状態でファイナルラップのホームストレートを迎えたが、名取が逃げ切り56号車リアライズが優勝。デ・オリベイラにとっては連覇、名取にとっては初のタイトルに向けて大きな1勝となった。2位は2号車muta、3位は52号車埼玉トヨペットだった。

 

 

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