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LC500h GT、決して“鈴鹿スペシャル”ではない? 富士で予選フロントロウ確保の小高一斗「空気抵抗は少ないと思う」

スーパーGT第2戦富士で予選2番手を獲得した31号車apr LC500h GTの小高一斗は、ポールを逃したことは個人的に悔しいとしながらも、LC500h GTは富士で空気抵抗の少なさとダウンフォースの大きさを両方感じられていると語った。

#31 apr LC500h GT

写真:: Masahide Kamio

 富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第2戦の予選。GT300クラスでポールポジションを獲得したのはディフェンディングチャンピオンの56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rだったが、それに次ぐ2番グリッドを確保したのは、今季からaprが投入したLC500h GTだった。

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 新型車両として開幕前から注目を集めているLC500h GTは、得意不得意がハッキリ分かれるクルマになるだろうというのが前評判だった。実際に金曽裕人監督も、ロングホイールベースのLC500h GTは床裏面積が大きくダウンフォースが出せるため鈴鹿とSUGOには強いだろうが、全長が長い故に旋回性能に不安があるため岡山やもてぎは不得意かもしれないとコメントしていた。

 しかし、LC500h GTは3月の岡山テストで好タイムをマーク。この車両のもうひとつの長所である重量配分の良さが、ロングホイールベースのウィークポイントを相殺し、想定以上の性能を引き出していたようだ。迎えた開幕戦岡山は大混乱のレースとなったためパフォーマンスを推し量るのは難しいが、雨の予選では6番手タイムを記録した。

 そして迎えた第2戦富士でも、第3ドライバーの根本悠生がQ1を突破すると、Q2で小高一斗がポールからわずか0.062秒差のタイムを叩き出し、フロントロウを勝ち取った。LC500h GTは活躍が期待されているサーキット以外でも、既に爪痕を残し始めているのだ。

 小高と言えば、ADVICS muta Racing INGING時代の2020年に富士で2度のポールを獲得した実績を持つドライバーでもある。下位カテゴリー時代から数え切れないほど走り込んだ富士は「走り過ぎて飽きているので、好きか嫌いかで言えば好きではない(笑)」と小高は言うが、ポールの味を知っているだけに、2番手に終わったことには個人的に悔しさが残っているようだ。

「僕としては悔しかったかな、と。最初は『2位でも良いかな』という気持ちでいましたが、ポールを獲ったこともありますし、時間が経てば経つほど……ポールを獲った時はインタビューも記者会見もあったし、1位と2位では全然違うなとじわじわ感じました」

 そう語る小高。LC500h GTと富士との相性について金曽監督は以前、ドラッグ(空気抵抗)はそれなりにあるものの、高速コーナーではホイールベースやダウンフォース量を活かせるはずだと語っていたが、小高は今回ダウンフォースに加えて、ドラッグの少なさも感じていたと言う。

「ドラッグも少なくストレートも伸びていて、なおかつダウンフォースが出ているのを感じます。富士だとAコーナー(コカ・コーラコーナー)から100Rにかけては、クルマが重い中でもダウンフォースで支えてもらっている分、攻められている感触はあります」

「86と比べても屋根が低く、乗り込みづらくてドライバー交代は大変ですけど(笑)、その分ドラッグは少ないと思いますよ。その割にしっかりダウンフォースが出ているのがこのクルマの強みだと思います」

「重量配分をもっとうまく活用してセットアップできると思うので、そこは伸びしろがあると思います。ただ(初めてのドライ路面の予選で)パッと乗ってここまで走れるのは、さすがaprさんだと思います」

 ここまでドライコンディションでの走行データが乏しく未知数な部分が多いため、決勝レースに向けて自信があるわけではないと小高は語る。ただ、金曽監督が今季の目標を「鈴鹿!」と語るほど鈴鹿戦での期待が強いマシンが、富士でもここまでのポテンシャルを見せているため、今後のシーズン……そして何より6月上旬に控える鈴鹿戦に向けての注目度は間違いなく高まってくるだろう。

 
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