F1 オーストリアGP

F1で初めてのトップ3”フィニッシュ”を逃すも、ヒュルケンベルグ6番手。しかしレースを楽しむ「こんな結果予想もしなかった」|F1オーストリアGPスプリント

ハースのニコ・ヒュルケンベルグは、F1オーストリアGPのF1スプリントを6番手でフィニッシュ。トップ3でフィニッシュすることはできなかったが、力強い走りを披露した。

公開日時: 2023/07/02 1:11

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ニコ・ヒュルケンベルグ, ハースF1チーム

 F1オーストリアGPのスプリントで6番手フィニッシュを果たしたハースのニコ・ヒュルケンベルグは、一時2番手を走るなど光を放った。そのヒュルケンベルグはレース後、予想外の好結果だと喜んだ。

 オーストリアGPのスプリントのヒーローのひとりは、ヒュルケンベルグだった。ヒュルケンベルグは4番グリッドからスタートすると、スタート直後にレッドブル勢同士が激しい戦いを繰り広げる中、一瞬の隙を突いてセルジオ・ペレスを抜き、2番手に浮上。しばらくそのポジションをキープした。

 しかしハースのマシンはタイヤに厳しいのか、徐々にペースが低下。ペレスらに次々とオーバーテイクされてしまった。

 その後路面が乾きつつあることを察すると、ヒュルケンベルグはそれまで履いていたインターミディエイトタイヤを諦め、早々にドライタイヤに交換。一時入賞圏外まで落ちたが、ドライタイヤでハイペースのラップを積み重ね、スプリント中にピットインを行なったマシンの中で最上位となる6番手でチェッカーを受けた。

「次から次にイベントがあって、忙しいね」

 スプリントが終わった後、ヒュルケンベルグは冗談めかしてそう語った。

「しかし明らかにポジティブな結果だ。ここで、スプリントでポイントを獲得できるなんて、まったく予想していなかった」

「今回は複雑なコンディションで、楽しいレースだった。良い仕事をしたよ。チームと僕自身がそれをやり遂げ、自分たちにご褒美をもたらしたと思う」

 スリックタイヤに交換した判断については、インターミディエイトタイヤが限界を迎えていたためだったと、ヒュルケンベルグは明かした。

「インターミディエイトタイヤは、もうギブアップ寸前だったから、スリックタイヤに交換するのは、僕らにとって唯一の決断だったと思う。他のマシンは、いとも簡単に僕を抜いていった。僕のタイヤには、もうグリップはなかったんだ」

「僕らの前に、ジョージ(ラッセル/メルセデス)が最初のタイヤを交換した。それで大丈夫そうだったから、そろそろ僕らも交換する時期だと思ったんだ」

「もう1周早くタイヤを交換していたら、おそらくアストンマーチンも攻略できたかもしれない」

「雨は降っていなくて、コースは乾いていた。僕らはおそらく、みなさんがテレビで見るよりも早く、コンディションがどんな方向に進んでいるのかを感じることができる。だから、インターミディエイトタイヤで走り続けるのは、難しいだろうということは分かっていた」

 ヒュルケンベルグにとって今回のレースは、193戦目のエントリーとなる。しかしこれまで表彰台を獲得した回数はゼロ。今回序盤のポジションをキープできれいれば、スプリントとはいえついに悲願のトップ3フィニッシュを果たすことになったはずだった。

 そう尋ねられたヒュルケンベルグは、「結局はレースじゃないから」と語った。

「とにかく、今日表彰台に乗ったとしても、それは本当の表彰台じゃないよ。だから、そこに入れ込みすぎないようにした」

「今日、僕らはチャンスを最大限に活かそうとした。それをモノにしたのは、ご存知の通りで、だからこそ良い結果を手にできたんだ」

「僕らの実力は分かっている。そして今回僕らが強かったのも分かっているけど、それは僕らの問題じゃない。そういうレースもある。だから、今日は僕らの実力を測る尺度にはならない」

 もう少し何かがあれば、1周目に先頭に立つことも可能だったかもしれない。そう尋ねられたヒュルケンベルグは、そんなことは考えもしなかったという。

「そんなこと思いもしなかった」

 そうヒュルケンベルグは1周目を振り返る。

「でも彼ら(レッドブル)2台が接近し、競い合い、ターン3でワイドに膨らんだのが見えた。それで、僕はイン側のラインを攻めた。しっかりとそのポジションを守って、チェコを追い抜くことができた。彼は本当に苛立っただろうね」

「彼は僕の後ろで、ものすごく時間をロスしてしまったんだ!」

 

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