F1
F1カレンダーも”サステナブル”に。今後に向けて「改善されるはず」とドライバー代表ラッセル。鍵はフライアウェイ戦の扱い
GPDAで理事を務めるジョージ・ラッセルは、非効率的だと批判を受けるF1カレンダーは今後「改善される」と考えている。

Filip Cleeren
編集: 2023/04/21 15:16
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

F1ドライバーで構成される「グランプリ・ドライバー・アソシエーション(GPDA)」の理事を務めるジョージ・ラッセル(メルセデスAMG F1)は、フライアウェイ戦となるオーストラリアGP周辺のスケジュール調整によって、F1カレンダーは改善できると考えている。
F1の2023年シーズンは、プレシーズンテストと開幕戦をバーレンで開催。第2戦の舞台をサウジアラビアとしたことで、4週間のうちに3イベントをアラビア半島で行なった。
その後、第3戦は地球の裏側であるオーストラリアで実施。次のレースには中国GPが予定されていたものの、COVID-19の影響によって4年連続での中止が決定した。
これにより、オーストラリアGPから4週間の”春休み”を経て、第4戦がアゼルバイジャンで開催される。F1はその後アメリカ大陸へ飛び、第5戦マイアミGPを連戦で執り行なう。そして、シーズン1回目の3連戦であるエミリア・ロマーニャGP、モナコGP、スペインGPを続けざまに迎えることとなっている。
マシンを含め、F1は持続可能性に関する取り組みを続けている一方で、カレンダーは非効率的だと指摘を受けることも多い。GPDAを代表するラッセルは、現状はスタッフの働き方も持続可能的ではないとして、これまでもカレンダーの再編成を声高に訴えてきた。
2023年時点でその効果は出ていない。しかし、今後数年のうちにより理にかなったカレンダーになるとラッセルは考えている。
「僕らは本当に強い意見を述べてきたし、ステファノ(ドメニカリ/F1 CEO)は、僕らの意見を聞いて、対話をすることに非常にオープンだと思う」
ラッセルはそう語る。
「中東からアメリカ、そしてヨーロッパへ戻るというカレンダーの効率性については、これまでも沢山語られてきた。今後数年で改善されるだろうと考えている。多くのファンにとっては、分かりにくいことだとは思うけどね」
Melbourne's position on the calendar has been called into question
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
また、他のグランプリを経由することなくオーストラリアGPが開催されていることも気になるところだ。
2013年シーズンにはオーストラリアからアクセスしやすいマレーシアGPが連戦として併せて開催されたが、それ以降はマレーシアやバーレーンでの翌戦に向けて2週間のギャップが設けられていた。F1関係者が一度ヨーロッパへ戻ることで、移動距離が増えるだけでなく、時差ボケも起こりやすくなっていたのだ。
F1チームはマイアミGPとカナダGPの開催時期をまとめることを望んでいる他、シーズン後半に予定されているアメリカGP、メキシコシティGP、サンパウロGPのシーズン2回目の3連戦が、チームスタッフにとって特に過酷な期間になると予想されている。
「気候の面で制約は沢山ある。市街地サーキットでは、(会場設営のために)いつ動き出せるかという問題もある」とラッセルは言う。
「でも確実に、オーストラリアは中東のレースと連動させる必要があると思う。僕らのほとんどが、(ドバイやアブダビ、ドーハ経由で)土曜日か日曜日に飛行機でやってきた訳だからね」
なおラッセルは、グランプリ週末のフォーマット変更について、カレンダー拡大の負担を軽減するために、フリー走行を金曜日の午後に行なうことで、チームが1日遅く現地入りできるようにすべきだと考えている。
ラッセルに理想のグランプリ週末のスケジュールを尋ねると、彼は次のように答えた。
「世界中を旅する2,000~3,000人のために、最初のセッションを金曜日の午後もしくは夕方に行なうことで、水曜日から動いていたチームの負担を軽減することができる」
「金曜日の午前中に最初のセッションを行なう場合、木曜日には現地に入っている必要がある。多くのレースでは、水曜日に移動するんだ」
「もし週末を短縮して木曜日の朝にフライトとなれば、1年に24戦あっても、ほぼ1ヵ月分は自宅で過ごしたり、自分のベッドで寝たりすることができる。サーキットにいるみんなにとっては大きなことだよ」
関連ニュース:
- F1メカニックの過酷な現実。カレンダー拡大で追い詰められる現場の声「F1は”限界”に近づいている」
- F1カレンダーから消えたフランスGP……その責任はシリーズ側ではなく「政治にある」とジャン・アレジは批判
- 5月8日にチケット販売開始のF1日本GP、スケジュール詳細が公開。西エリア中心に仮設席を新設
- 偶然生まれたF1シーズン序盤の”春休み”を来年も! アルピーヌ代表「マシン開発やスタッフの労働環境にとっても良い」
- F1チーム、スタッフの幸福度向上のために冬季の操業停止期間の設定を検討へ。早ければ来年にも導入か
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 最強のF1チームには優れた”親分”がいる。ホンダとレッドブル、そして新進気鋭アストンマーチンにおける共通点をHRC浅木が語る
次の記事 ハミルトン、レッドブルに追いつくには”予想以上”の時間が必要?「彼らはさらに進化を続けるかも」

More from
Filip Cleeren

ハイリスクでカオス? 新サーキットのマドリンクに対するドライバーの評価
F1
F1
スペインGP
14 時間前
ハイリスクでカオス? 新サーキットのマドリンクに対するドライバーの評価

角田裕毅の10位入賞どうなる? アウディがイタリアGPの結果に対して正式に異議申し立てへ
F1
F1
イタリアGP
1 日前
角田裕毅の10位入賞どうなる? アウディがイタリアGPの結果に対して正式に異議申し立てへ

これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度
F1
F1
イタリアGP
3 日前
これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度

More from
ジョージ ラッセル

最大の不確定要素はタイヤのデグラデーション? ラッセル「FP1のままなら6回ストップが最速だろうね!」
F1
F1
スペインGP
9 時間前
最大の不確定要素はタイヤのデグラデーション? ラッセル「FP1のままなら6回ストップが最速だろうね!」

ラッセルのPU交換は10月末の“ADUOアップグレード待ち”。それまでグリッド降格を避ける格好に
F1
F1
スペインGP
13 時間前
ラッセルのPU交換は10月末の“ADUOアップグレード待ち”。それまでグリッド降格を避ける格好に

メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」
F1
F1
イタリアGP
3 日前
メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」
最新ニュース

加藤大翔、惜しくも2位、中村5位。ランク首位スレーターがリタイアで、ウゴチュクが同点に並ぶ……約10台が絡む多重事故も|FIA F3マドリード フィーチャーレース1
FIA F3
F3 FIA F3
Madrid
24 分前
加藤大翔、惜しくも2位、中村5位。ランク首位スレーターがリタイアで、ウゴチュクが同点に並ぶ……約10台が絡む多重事故も|FIA F3マドリード フィーチャーレース1

自分でも驚きだ! ノリスがキャリア最高アタックでポールポジション獲得。角田裕毅は15番手、アストンマーティン・ホンダはQ1敗退|F1スペインGP予選
F1
F1 F1
スペインGP
2 時間前
自分でも驚きだ! ノリスがキャリア最高アタックでポールポジション獲得。角田裕毅は15番手、アストンマーティン・ホンダはQ1敗退|F1スペインGP予選

F1スペインGP予選速報|角田裕毅悔しいQ2敗退15番手。ポールポジションは全力を絞り出したノリス! アントネッリ、フェルスタッペンが続く
F1
F1 F1
スペインGP
2 時間前
F1スペインGP予選速報|角田裕毅悔しいQ2敗退15番手。ポールポジションは全力を絞り出したノリス! アントネッリ、フェルスタッペンが続く

逆転タイトルへ邁進! マルク・マルケス、レース完全コントロールしてスプリント連勝|MotoGPサンマリノGP
MotoGP
MGP MotoGP
サンマリノGP
4 時間前
逆転タイトルへ邁進! マルク・マルケス、レース完全コントロールしてスプリント連勝|MotoGPサンマリノGP
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録