デビュー戦優勝の偉業達成! リアム・ローソン「勝利を目指せると思って、レースに臨んだわけじゃない」 SC中、実はトラブルの兆候も??
リアム・ローソン(TEAM MUGEN)は、富士スピードウェイで行なわれたスーパーフォーミュラの開幕戦で優勝。曰く、勝利を目指せるとは思っていなかったという。
写真:: Masahide Kamio
スーパーフォーミュラの2023年シーズン開幕戦が富士スピードウェイで行なわれ、TEAM MUGENのリアム・ローソンが初優勝。ローソンはこれがスーパーフォーミュラで最初のレースであり、それを勝利で飾るという望外の結果を手にすることになった。
ローソンはこの結果について「勝利を目指していたわけではなかった」と語った。
ローソンは予選3番手となり、後方では多数のエンジンストールやクラッシュが相次ぐ中、比較的順調なスタートを決め、3番手のポジションをキープしていた。その後大湯都史樹(TGM Grand Prix)を抜いて2番手に浮上すると、あとはチームメイトであり、昨年までスーパーフォーミュラ2連覇中の野尻智紀との一騎打ち。ローソンは野尻よりひと足早くピットに入る作戦を採ってアンダーカットを成功させ、首位に浮上。そのままトップチェッカーを受けた。
「今朝はまだコースを学んでいる段階だった。だから、マシンが完璧かどうかは分からなかったんだ」
そうローソンは語った。
「マシンにはまだまだ引き出せるラップタイムがあるし、経験値も増えた。明日はもう少し快適に走れるといいなと思っている。でも、明日は厳しいレースになるだろうと予想している」
「最大の勝因はレースペースだった。全てのことが落ち着くと、バランスは非常に強力だった」
ローソンは前日の段階で、勝利できるとは考えておらず、夜はプレッシャーのためになかなか寝付くことができなかったようだ。
「昨夜はあまり眠れなかった。少しプレッシャーを感じていて、眠るまでかなり時間がかかったような気がする」
そうローソンは明かす。
「常に最高の結果を目指しているけど、時には現実的になる必要がある時もある。勝利を争えると期待して、今日に臨んだわけではないんだ」
「当初の計画では、20周を走り切ったところでピットに入るつもりはなかった。でも、最初のセーフティカーが出た後の早い段階で、僕のペースは非常に速かった。だからプッシュし続けて野尻さんを追いかけ、ピットストップの安全なマージンが開くのを待った」
「そして僕らはアンダーカットすることを試みたけど、それは僕らに有利に働いたんだ」
なおローソン曰く、レース終盤のセーフティカー走行中に、ギヤシフトに不具合が起きていたという。ローソンはしっかりとゴールに辿り着けるか心配していたようだが、なんとか解決できたようだ。
「セーフティカー中に問題が起きて、ほとんどと停まりそうな状況だったんだ。すごくびっくりしたよ」
そうローソンは言う。
「間違った形でニュートラルに入ってしまった。ギヤを入れたんだけど、駆動力がまったくなかったんだ」
「その時僕は坂を登っていた。セーフティカーは、僕からどんどん離れていったんだ。幸運にも、野尻さんは僕がそれを解決するまで、(先行せず)待っていてくれた。そして駆動力を取り戻し、走り続けることができたんだ」
「自分で何をしたのか分からない。ボタンを押したり、クラッチレバーを引いたりした。見直すことが必要だね」
優勝という結果には満足していると語るローソン。しかしこの結果に浮かれることなく、常に最高の仕事をしていくつもりだと誓う。
「結果にはとても満足している。この結果は、事前に考えていたようなモノではないよ」
「勝利を手にできたのは素晴らしいことだけど、レース前はできる限り最高のレースをするために、集中しなければいけない。そうすれば、自分がいるところよりも前に進むことができるだろう」
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