ザウバーのカルデロン、女性ドライバーは”協力して活動しやすくすべき”
ザウバーのテストドライバーを務めるタチアナ・カルデロンは、女性ドライバーへの考え方や、スージー・ウルフからの支援について語った。
写真:: Sutton Images
今シーズン、ザウバーの開発/テストドライバーを務めながら、イェンツァー・モータースポーツよりGP3に参戦するコロンビア出身の女性ドライバー、タチアナ・カルデロン。2回目のF1バルセロナ公式テストの際に彼女にインタビューを行ったが、国際女性デーでもあったこの日、女性ドライバーについての考え方や、元ウイリアムズF1チームのテストドライバーであるスージー・ウルフからのサポートについて訊いた。
女性ドライバーは協力すべき
先日、かつてルノーF1チームで開発ドライバーを務めたスペイン人の女性ドライバー、カルメン・ホルダが、「女性ドライバーはF1マシンをドライブするのにフィジカル的な問題を抱えている。女性はF1よりもフォーミュラEの方がドライブしやすい」と発言し議論を呼んだ。カルデロンは彼女の発言をどのように捉えたのだろうか。
「私たちはそれぞれ異なる視点を持っています。以前にもお話ししましたが、私は彼女のことをよく知りません。彼女の発言を誰かが文字に起こしたものを見てこのことを知りました。私には彼女が何を考えているのかよくわからないので、これについて男性がどう感じているのか、どうやって私たちがお互いに助け合うことができるのかを議論すれば、面白いことになるでしょう」
「特にモータースポーツにおいては、女性は協力して、より活動しやすくしていくべきです」
昨年12月、ホルダは"FIA Women in Motorsport Commission"の委員に任命されたが、今年はこの委員会が開かれる際にホルダと他の女性ドライバーが議論する場が設けられるのだという。
「今年に入って、私たちはすでに話し合いをしました。ですがそこで物議を醸すようなことはありませんでした。私たちは何も問題を抱えていません。助け合い、委員会と共に前へ進もうとしました。次に話し合いが開かれる時にはどうなるかわかるでしょう」
スージー・ウルフからの支援
ウイリアムズF1チームでテストドライバーを務め、2015年イギリスGPのフリー走行1回目に出走したスージー・ウルフは、ドライバーを引退した後に"Dare to be Different"というモータースポーツに携わる女性を支援する団体を立ち上げた。
カルデロンは、ウルフから大いに影響を受け、これまで多数のサポートも受けてきたという。
「彼女は本当に私を助けてくれ、私のために何度も”ドア”を開いてくれました。私がF3に出場していた時から支援をしてくれています。彼女は最初から私の中に様々なものを見出してくれました」
「私にとって、自分が夢見ている立場についたことのある人からサポートを受けるというのは、とても大きな影響でした。今日この場に立ち、彼女からのサポートを受けているということは本当に特別なことなんです。彼女がモータースポーツ界において女性のために"Dare to be Different"の活動を通して行ってきたことは素晴らしいことですし、彼女はそれを続けています」
「だから私もどうにかして彼女をサポートしたいです。彼女が私にしてくれたように、私も彼女に応えたいのです」
最後に、今年はそのために何かを行う予定やアイデアがあるのかと尋ねると、カルデロンはこう答えた。
「それを言うにはまだ時期尚早です。私はしっかりと今年の活動や、GP3で素晴らしいシーズンを送れるように集中しています。もちろんチームのために何をすべきか、ということも考えています」
「モータースポーツではあらゆることが起こります。それゆえ私は結果を出すことに集中し、そして願わくばもっと様々なチャンスを得たいです」
reporting by Jamie Klein
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