【F1】motorsport.comが選ぶ2016年のトップ10ドライバー:Part 1
今年もF1のシーズンが終了。motorsport.comのジャーナリスト/エディターが今年のトップ10ドライバーを選考する。
写真:: LAT Images
2016年のF1は、メルセデスのニコ・ロズベルグが悲願の初タイトルを獲得し、幕を閉じた。しかしそのロズベルグが突如F1からの引退を発表し、メルセデスは彼の後任探しに奔走するなど、シーズンオフも騒がしくなっている。
そんな中、各国のmotorsport.comのジャーナリスト/エディターたちが、今シーズンを戦ったF1ドライバーのトップ10を独自に選考。まずは10位から6位までのドライバーと、惜しくもランクインを逃した3人のドライバーをご紹介する。
ランクインを逃した3人
パスカル・ウェーレイン(マノー)
「DTMチャンピオンのF1への順応は早くなかったが、予選で何人かの実力のあるドライバーを上回ったり、オーストリアではトップ10フィニッシュを果たすなど素晴らしいドライビングを見せた。チームメイトのエステバン・オコン(マノー)は彼ほどF1でのレース経験がないが、間違いなくウェーレインはチームメイトよりも速いドライバーだ」バレンティン・クロウンジー:ニュースエディター
バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)
「1年前、ボッタスはマッサを十分に上回ることができず、私は彼に批判的だった。彼は今年、そのような評価を覆したが、シーズン終盤はボッタスの輝きは多少失われた。2017年はランス・ストロールという未知の存在が新たなチャレンジになるだろう」アンドリュー・レーウェン:エディター, オーストラリア
ロマン・グロージャン(ハース)
「彼にはシーズンの初めに、確かに何度か幸運が訪れた。どのように考えても、まったく新しいチームであるハースで最初の2レースを6位と5位で終えたのは驚くべき結果だ。彼が他のレースでもポイントを獲得したおかげで、ハースのF1参戦初年度は成功の年になった。こういう結果が他の新規参入チームのF1参戦につながることを願う」アーウィン・イェギ:F1レポーター, オランダ
10. ニコ・ヒュルケンベルグ
フォースインディア, ランキング9位
「今年はチームメイトのセルジオ・ペレスよりも得点は少なかったが、ほんのわずかな運が彼に味方すれば、結果は逆になっていただろう。彼は今年3回表彰台に上がれたはずだが、そのいずれも彼の手からこぼれ落ちていった。ペレスに対する彼の予選パフォーマンスも印象的だった」クロウンジー
「今年ヒュルケンベルグは何回か、過去のトップドライバーを連想させるような輝きを放った。しかし、彼にはチームメイトのような一貫性が不足していたようだ。もしルノーが来年物事を正しく進めることができたら、これまで逃していた絶好の機会を、彼は得ることができるだろう」パブロ・エリサルデ:ニュースエディター
「シーズン最後の4レースで、ヒュルケンベルグはペースを上げ、予選でチームメイトのペレスの前を確保し、しばしば大きなギャップを彼に対して築いた。たとえ彼が待望の表彰台を獲得することができなかったとしても、ルノーとの新しい契約は彼に大きな安らぎを与えたようだ」ロベルト・キンケロ:F1レポーター, イタリア
9. キミ・ライコネン
フェラーリ, ランキング6位
「シーズンの前半には2017年も彼がドライブするかは疑念があったものの、フェラーリとの来季の契約が発表されると、彼は別人のようになった。彼はシーズン後半の大半で、ベッテルに対して優位に立った」ジョナサン・ノーブル:F1エディター
「2015年以降、ライコネンがベッテルに対して予選で勝ち越し、疑わしいタイヤ戦略を機能させるなどとは、想像もつかなかった。レッドブルが戦略的にフェラーリを上回っている限り、フェラーリは若くて速い、才能のあるドライバーの代わりにライコネンをシートに座らせることが正しいことだと示した……今の所は」ギョーム・ナバーロ:エディター, フランス
「フェラーリが2016年の7月始めにライコネンと再契約することを決定したことについて、『F1で最もリスクを嫌うチームの、ひどくありきたりな決定』だと多くの人が考えた。しかしシーズン後半になると、この決定は疑うまでもなく正しいものと見なされるようになり、ここ数ヶ月はライコネンの方が明らかにベターなフェラーリドライバーだった」クロウンジー
フェラーリ, ランキング4位
「フェラーリは今年、昨シーズンに続くような成果を残すことができず、おそらくベッテルにとっては、レッドブルで最後にタイトルを獲得して以来、最も一筋縄ではいかないシーズンだった。シーズン中盤にはチームメイトのキミ・ライコネンが彼を上回るシーンも見られたが、彼は終盤の数レースで、再び勢いを取り戻したようだ(チャーリー・ホワイティングを非難したこともあったが)」ジェイミー・クライン:エディター, UK
「今年のセバスチャンは、繰り返しマックス(フェルスタッペン)への不満を述べていたので、オランダでそれほど人気がなかった。しかし彼は自分のマシンとタイヤから最大限のものを引き出し、時にはレースを面白くしたこともあった。もしフェラーリがもっと良いマシンを用意し、そしてベッテルが冷静さを保つことができたら、私たちは、4回チャンピオンを獲得しているベッテルが遅かれ早かれ表彰台の頂点に戻ってくるのを見ることができるはずだ」イェギ
「フェラーリとベッテルがシーズン開幕前に抱いていた希望は、本当にただの希望だったということに気がつくまでに、長くはかからなかった。今シーズンはかなり早い段階で計画が狂い、ベッテルはトラックでも無線でも苛立ちを表し、多くのレースで、彼は常に不満を抱いていた。しかしベッテルがベストな状態の時は、彼を4度のタイトル獲得に導いたスピードとスキルを見せつけた」エリサルデ
7. フェルナンド・アロンソ
マクラーレン, ランキング10位
「アロンソは開幕戦で激しいクラッシュに見舞われたが、2015年と同様、彼は最も注目に値するドライバーだ。彼はマクラーレンのパフォーマンスと、F1自体について苦悩を表現していた。しかし、彼は本当に重要な部分、つまりドライビングの面でまだまだ優れているので、こういった非難を誰もマイナスには捉えないようだ」クロウンジー
「もしマシンがどれくらい良いのかを知りたければ、アロンソを乗せるだけで、マシンの真のポテンシャルがわかる。彼はマクラーレンでの2シーズン目をランキング10位で終え、チームメイトであるバトンの2倍以上のポイントを稼いだ。その事実も、彼がトップクラスのドライバーであるという一例である」ナバーロ
「ほとんどのF1ドライバーと同様、アロンソの調子は彼のマシンの競争力がなかったために隠されてしまった。にもかかわらず、彼はオースティンやモナコで素晴らしいパフォーマンスを見せていた。中団に埋もれているにもかかわらず、彼がベストなドライバーだということを示している。もしマクラーレンが来年良いマシンを用意できれば、それはF1にとって良いニュースだ」エリサルデ
6. セルジオ・ペレス
フォースインディア, ランキング7位
「2016年は、数年前に彼がタイミング悪くマクラーレンに移籍して以来、彼が本物のF1ドライバーであるということを再度示した年だったようだ。チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグに30ポイント差をつけることは至難の業であり、モナコとバクーで表彰台を獲得したことは印象的だった」レーウェン
「もしペレスがヒュルケンベルグより40%も多くポイントを獲得できなかったら、フォースインディアはコンストラクターズ選手権をウイリアムズの後ろで終えていただろう。予選でQ3に進出した素晴らしいパフォーマンス、2回の表彰台獲得と16回の入賞のおかげでチームは大きく前進した。2017年はエステバン・オコンとタッグを組むが、どんなリーダーになるのだろうか?」ナバーロ
「もしブラジルGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)があれほど素晴らしいパフォーマンスを示すことがなかったら、ペレスは今年3度目の表彰台を獲得していただろう。しかし、このフォースインディアVJM09が、ストリートサーキットのモナコとバクーで3位を獲得したのは印象的だった。また彼がポイントを大量に獲得したおかげで、チームはコンストラクターズ選手権で4位を獲得した。ペレスはフォースインディアにとって計り知れないほど素晴らしい存在となった」イェギ
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments