いざ初戴冠へ。3号車の高星「タイトルを獲る意気で次戦に臨む」千代も確かな手応え【スーパーGT第6戦:GT500優勝記者会見】
スーパーGT第6戦SUGOのGT500クラスを制した3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zの千代勝正と高星明誠が、記者会見で喜びを語った。
写真:: Masahide Kamio
スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーGT第6戦SUGO。GT500クラスを制した3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zのふたりは、優勝会見で次のように語った。
#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z
千代勝正
「レース前に想像していた展開とは、全く違っていました」
「僕が全84周のうち55周目まで走ったんですけど、本当はミツ(高星明誠の愛称)の方がもう少し長く乗る予定で、ドライコンディションであればもう少し早くにドライバー交代をすることになっていました」
「今回の魔物は天候でしたね。状況が刻々と変化する中で、僕らは上位勢に比べてウェットタイヤに変えるタイミングの判断が一周遅れ、23号車(MOTUL AUTECH Z)にはギャップを作られてしまいましたが、僕らが選んだタイヤはかなり路面にマッチしていました」
「ミシュランのウエットタイヤは素晴らしく、そのアドバンテージを活かしてコース上でも順位を上げることができ、同じニスモチーム同士の戦いになりました」
「雨量が増えた時に、僕らのペースは少し厳しかったんです。チーム側には23号車に離されたくないのでタイヤを変えたいとリクエストしましたが、ピットにいる島田(次郎)監督とレースエンジニアはすごく冷静にステイアウトの判断をしてくれました」
「結果的に雨が止んでドライコンディションになっていったので、そこは正しい判断でした。そのおかげで後半、ミツにトップでバトンを渡すことができました」
「(高星が)難しい中でも、ゴールまでしっかりとバトンを受け継いでくれて、チームとしても素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、ここに立たせてもらっています。そして今回は、ミシュランタイヤがこのレースを作ってくれたと思います」
「(―初のタイトル獲得は)チラチラしていますね。もちろん、Zの初年度でタイトルを取らないといけないという使命感はあります」
「正直、SUGOは厳しい展開になると思っていたので、トップとの点差を少しでも縮めてオートポリスにと考えていましたが、まさか(ランキングが)逆転するとは思いませんでした。予想外に燃料リストリクターが入る点数まで行きましたが、勝てる時に勝たないといけません。去年のオートポリスではすごい調子が良かったですし、どんな展開になっても自分たちの良いレースができるように、準備していきたいと思います」
「残り2戦、特に次の九州(オートポリス)は縁がありますし、好きなコースでもあります。ランキングトップで九州に行けるのは本当に嬉しいですし、このチームとミツとまた良いレースができるよう、一戦一戦良い仕事をしていくだけだと思います」
高星明誠
「正直、レース始まる前はトップでバトンを受け継ぐことになるとは思っていなかったので、マジかよって逆に緊張しちゃいました」
「そこまで千代さんの走りやチームの作戦で本当に良い順位を走れていたので、僕の走りでそれを崩しちゃいけないという想いでした。路面が濡れている状況でも、ミシュランタイヤのウォームアップはすごく良かったし、少し雨が降り続いている中でもペースは良かったです」
「30秒くらいのマージンを築けたのは、ミシュランタイヤのパフォーマンスのおかげなので、そこは本当に感謝しています」
「雨量が増えていく中、もっと攻めることもできましたが、少しのミスが命取りになるという状況だったので、後ろとのギャップを見ながらペースを落としました。そういう展開に持ち込めたというのが、今回優勝できた要因だと思います」
「(―最終盤に23号車が急接近してきたが)考えてそうしました。雨が降っていたので、僕がオーバーランしてスタックさせてしまったら、レースがもったいないと思っていたので、残り周回数と後ろとのギャップを見ながらペースを落としていました」
「(―初のタイトル獲得は)インパル(12号車カルソニックIMPUL Z)とのポイント差を縮めたいという思いでSUGOに来ました。千代さんが言った通り、まさか逆転するとは思いませんでしたし、そうなったからには、正直ちょっと意識しちゃいますね(笑)」
「ポイント的に燃料リストリクターも入ってしまいますし、それがどういう影響を及ぼすかは走ってみないと分かりません。正直、オートポリスは遠いのでテストに行ける状況ではないです。みんなが手探りの中で、運を味方につけて良いタイヤ、良いセットを持ち込みたいと思います」
「次のオートポリスまで期間が短い中、ここまで来たからにはオートポリスでも勝てるようにチームと頑張っていきたいと思います」
「ポイントランキングをあまり意識したくないなという想いはあるんですけど、みなさんからのプレッシャーがすごいので、意識せざるを得ない状況ですね。ただ、そのプレッシャーも楽しみながらレースに挑みたいと思っていますし、ここまで来たからにはオートポリスで良い結果を残したいです」
「欲を言えば、オートポリスでチャンピオンを決めたいという想いもあります。そこでタイトルを獲るぞという気持ちで挑んでいきたいと思います」
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