童夢のF-リージョナル用マシンF111/3が完成。岡山国際でシェイクダウン
童夢が新たに生み出したフォーミュラ・リージョナル用マシンF111/3が完成。そのシェイクダウンテストが、岡山国際サーキットで行われた。
写真:: Dome Co., Ltd
童夢がフォーミュラ・リージョナル向けに開発したニューマシン”F111/3”の完成披露およびシェイクダウンテストが、9月10日に岡山国際サーキットで行われ、加藤寛規と金丸ユウが走行を担当した。
この童夢F111/3は、FIAが推進するFORMULA REGIONAL certified by FIA(フォーミュラ・リージョナル・サーティファイド・バイ・FIA)用マシン。このマシンを使用した日本国内選手権の開催準備も、FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP事務局が進めているという。
童夢にとってこのF111/3は、2014年に発表されたFIA F4用マシンF110以来となる新型車。ただF110との共通パーツはなく、完全に新しいマシンとして生み出されたという。前後に加え左右にも衝撃吸収構造を備え、コクピット保護デバイス”ハロ”を搭載。FIAが今後導入を検討しているという人間工学を最優先したデザインも先行して投入されており、ドライバーの身長や体重による居住性や操縦性を向上させている。また、高温多湿の日本のレースに対応するため、パワーユニット冷却性能や整備性も確保されているようだ。
モノコックやボディワークは全てカーボンファイバー製で、高剛性・軽量化を実現。レギュレーションで定められた最低重量650kgをクリアしている。
価格はFIAが設定した世界標準の規定により、車体7万7000ユーロ(約916万円)、エンジン2万3000ユーロ(約273万円)となる。
このF111/3のシェイクダウンが、9月10日に岡山国際サーキットで行われ、前述の通り加藤・金丸のふたりがドライブ。大きなトラブルもなく、プログラムを消化したという。
「シェイクダウンという事でトラブルシューティングを目的と思って乗り込みましたが、色々な乗り方を試しても車体にトラブルも無く、感触は良かったです」
加藤はF111/3のファーストインプレッションについてそう語る。
「コックピットも広く居住性にも優れていました。また、様々な車両に乗ってきましたが、しっかりとダウンフォースが出ていて安定しているので、ジェントルマンドライバーの方にも乗ってもらえると思います」
一方の金丸は、シェイクダウンで走らせたF111/3の感触について、次のように語った。
「シェイクダウンテストという事だったのでトラブル出しがメインのセッションになると思われましたが、僕の2セッションはインテーク以外の所、マシン自体のテストをしっかりこなすことが出来ました。テストではセットアップの面でも色々試すことができ、とても初めて車を転がすとは思えないほどの出来栄えでした」
なおこのマシンは全日本F3に参戦中の片山義章がドライブを担当し、引き続きテストが続けられていくという。
また2020年からF111/3を使って開催されることが目指されているFORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIPの詳細については、9月27日に行われる記者会見で発表される予定だという。
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