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父ジャン・アレジのお気に入りレースは? シューマッハーからの金言とは? ジュリアーノ・アレジが語る

元F1ドライバー、ジャン・アレジを父に持つジュリアーノ・アレジ。彼にとって父ジャンはお手本となる存在であり、ドライビングスタイルこそ異なれど、その意志を受け継いでいきたいと考えている。

Jean Alesi, Ferrari 412T2

写真:: Ercole Colombo

 今季からスーパーフォーミュラとスーパーGT・GT500クラスで共にフル参戦となったジュリアーノ・アレジ(以下:ジュリアーノ)。父ジャン・アレジ(以下:ジャン)はフェラーリなどで活躍した元F1ドライバーであり、後藤久美子のパートナーということも手伝って日本での知名度・人気も共に高かった。そんな背景もあり、ジュリアーノは2021年の来日当初から注目を浴びることとなった。

→【動画】ジュリアーノ・アレジ、父ジャンと”F1の皇帝”ミハエル・シューマッハを語る

 有名人の両親を持つことに関しては「僕にとってお父さんはお父さん。お母さんはお母さん」と特に気にしていない様子のジュリアーノだが、ジャンの現役時代と同じデザインのヘルメットを使用するなど、父への多大なリスペクトは隠していない。

父と同じデザインのヘルメットで走る

父と同じデザインのヘルメットで走る

Photo by: Masahide Kamio

「お父さんのヘルメットの色を使ったのは、お父さんのレガシー(伝統、遺産)を引き継ぎたかったから。お父さんも喜んでた」とジュリアーノは言う。

 またジュリアーノとって、父ジャンはどんな存在なのか?

「お父さんがF1に乗っていた時は、僕が赤ちゃんの時だからほとんど覚えてない。でも彼はアイドルだし、ロールモデル(お手本)。僕がレースキャリアを始めた時も、僕のために何でもしてくれた。ロールモデルという言葉が一番似合う」

 父ジャンを“ロールモデル”と表現したジュリアーノだが、そのヘルメットのデザインこそ親子で同じであってもレーススタイルは少し異なる。ジャンはアグレッシブな熱い走りでファンを熱狂させたが、一方ジュリアーノは「時代が違うから比較は難しい」と前置きした上で、自分は比較的丁寧なドライブをするタイプだと評した。確かに彼は昨年のスーパーフォーミュラ・ライツで、ポールポジション回数や優勝回数ではライバルに劣りながらも、誰よりも多く表彰台に上る安定感を武器にタイトル争いに絡んでいた。

 ジュリアーノ曰く、ジャンとは彼のF1時代のレースについて話をすることもあるという。中でもジャンのお気に入りのレースがあるそうで、それがフェラーリ時代の1995年、鈴鹿サーキットで行なわれた日本GPだ。

ミハエル・シューマッハー(手前)を追いかけるジャン・アレジ

ミハエル・シューマッハー(手前)を追いかけるジャン・アレジ

Photo by: Motorsport Images

 ウエットコンディションとなったこのレースでジャンは、ベネトンのミハエル・シューマッハーに次ぐ2番グリッドからスタート。しかしジャンはフライングによって10秒のストップ&ゴーペナルティを受けると、中団に埋れてしまった。そこで彼は再度ピットインし、誰よりも早くウエットタイヤからスリックタイヤに交換。まだ濡れた場所が残る路面に足を取られてスピンする場面もあったが、他を圧倒するラップタイムでみるみる順位を上げ、2番手までポジションを戻した。

 スリックタイヤ同士の戦いとなった後も、ジャンは首位を走るシューマッハーとの差をじわじわと縮めていったが、25周目にマシン後方から白煙が上がり万事休す。結果的にはリタイアに終わったが、彼の切れ味鋭い走りを象徴するレースのひとつである。

鈴鹿を走るジャン・アレジ。よく見るとヘルメット後頭部に「ゴトウクミコ」の文字

鈴鹿を走るジャン・アレジ。よく見るとヘルメット後頭部に「ゴトウクミコ」の文字

Photo by: Ercole Colombo

「どうしてあんなに速かったのか、誰も分からない。お父さんに聞いても、「分からない。普通に走ってた」って」と笑うジュリアーノ。ちなみにジュリアーノ自身もスーパーフォーミュラ初優勝は雨のオートポリスだが、父のように雨との相性が良いと感じているのだろうか?

「お父さんはタイヤによりエネルギーをかけるスタイルだったので、(雨でも)タイヤに熱も入るしグリップする。それに怖がらない人だったので、他の人が慎重だったところで少し速かった」と父について語るジュリアーノだが、一方で自身は、雨の時は良いフィーリングのマシンに仕上げることに重きを置いている様子。これには家族ぐるみの付き合いであるシューマッハーからのアドバイスも少なからず影響しているようだ。

「(雨で)速い時もダメな時もあったし、フィーリングにもよる。雨はミスをしやすいから気を付けないといけないけど、気を付け過ぎたら遅くなる。ちょうど良いバランスを見つけないといけない。フィーリングが良い時はそれができる」

「みんな雨はイコールコンディションというけど、雨はドライの時よりセットアップで違いが出る。それを僕に教えてくれたのはマイケルだった」

「カート時代、初めて雨を運転して全然ダメだった。怖かったし、何回もスピンした。そこでマイケルに『慣れるのも大切だけど、雨の方がセットアップで大きく変わる』と言われた。良いセットアップを見つけるのは簡単じゃないけどね」

 
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