イギリスGP中止は、新路面の排水性が直接の原因。MotoGP側が説明
MotoGPレースディレクターのマイク・ウェッブは、イギリスGP中止の直接の原因は、シルバーストンの新しい路面の排水性だと説明した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
悪天候により、4時間以上のディレイの結果、全クラスの決勝開催が断念されたMotoGPイギリスGP。MotoGPのレースディレクター、マイク・ウェッブは、シルバーストンの新しい路面では、コース上の水を適切に排水できなかったことが直接の原因だと説明した。
シルバーストンは今年、長年の懸念事項だったバンプを取り除こうと、1996年以来の路面再舗装を行った。
しかし今年7月にF1がレースを行った段階で、バンプが残っていることが問題になった。走行を行ったMotoGPライダーたちも、バンプに不満を訴えていた。
そして雨が降ったFP4では、7コーナーのストウで転倒が続出。ティト・ラバト(アビンティア)が重傷を負う事故も発生してしまった。
ウェッブは雨が降っている状態で、排水性が悪くバンプもある新しい路面でレースをするのは危険すぎると判断し、決勝のキャンセルを決断したという。
「そうだ。路面が直接の原因だ」とウェッブは語った。
「我々は長年、ここでレースをしてきた経験があり、以前の路面ではかなり濡れたコンディションでもレースをすることができた」
「今年の新しい路面になって、コースの重要な場所であれほど水が浮いてしまっていたのは初めてだ」
「率直に言えば、我々は路面コンディションが原因で、今回のイベントをキャンセルすることを余儀無くされた」
「主に、水が路面に溜まってしまったことが原因だ。激しい雨の中で、走行した結果を見たと思う。いくつかの場所では路面の表面からうまく排水されないため、安全ではなくなっていた」
「今日はイベントを開催するためにできることは全てやったが、イベントをキャンセルするしか、我々にできることは残っていなかった」
決勝日の午後に雨が激しくなるとの予報が出ていたため、MotoGPクラスのレース開催がMoto2やMoto3クラスよりも先に、現地時間11時30分からスタートすることになっていた。しかし予定変更の甲斐なく、MotoGPクラスのスタート進行が始まった時点で既に雨が降っていた。
「午前中にレースを開始しようとしたが、コースの状態が安全でないことは明らかだった」とウェッブは付け加えた。
「ライダー達との協議の結果、状況についてさらに議論するため、スタートディレイを決めた」
「トラックのコンディションが改善していないのは明らかだったし、雨が少し減った時でさえ、路面はまだ濡れすぎていた」
「我々は月曜日の決勝開催を含めて、チームやサーキット、主催者と様々な選択肢を検討した」
「それ(月曜日の決勝開催)は不可能だと結論が出た。他の可能性はサーキット側が提案し、我々が同意した、安全なコンディションとなるまで可能な限り開催をディレイすることだった」
「雨が少なくなったにも関わらず、安全にレースをすることができるコンディションにはならなかったため、レースをキャンセルするという非常に難しく、残念な決定を下した」
ウェッブは、排水の問題を解決しようと、夜を徹して作業にあたってくれたシルバーストンのスタッフを称賛した。
「サーキットのスタッフについては、日曜日だけではなく、週末を通して信じられないほどに頑張ってくれた」
「トラックを安全にしようと、多大な協力をしてくれた」
「最後の最後まで彼らは作業を続けてくれたが、残念ながら自然に勝つことはできなかった」
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