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25台限定の最新ファンカー、ゴードン・マレー”T.50s ニキ・ラウダ”発表。価格は4億円超え!

ゴードン・マレー・オートモーティブは、2019年に亡くなったF1の伝説的ドライバー、ニキ・ラウダをオマージュしたマシンT.50sニキ・ラウダを発表した。価格は1台310万ポンド(約4億6000万円)。

Gordon Murray Automotive's T.50s Niki Lauda

Gordon Murray Automotive's T.50s Niki Lauda

Gordon Murray Design

 F1の伝説的なマシンデザイナーであるゴードン・マレーが率いるゴードン・マレー・オートモーティブは、市販スーパーカーの『T.50』のサーキットバージョン『T.50s ニキ・ラウダ』を発表した。

 このスーパーマシンは、2019年に亡くなったF1の伝説的ドライバーであるニキ・ラウダに因んで名前がつけられた。これには、ラウダの家族も「完全にサポート」しているという。

 ラウダは1978年と79年にブラバムのマシンを駆ってF1に参戦。この時のマシンデザイナーがマレーだった。その中でも特に有名なのは、1978年のスウェーデンGPで走らせ、勝利を収めたブラバムBT46B。いわゆるファンカーである。今回発表された”T.50s ニキ・ラウダ”もファンカーになっており、車両を後方から見ると、回転式のファンが存在感を持って配置されているのが分かる。

「このT.50sは、1978年スウェーデンGPでの、BT46B”ファンカー”での彼の有名な勝利を記念し、ニキに敬意を表して名付けられた」

 そうマレーは語った。

「ニキは素晴らしいレーシングドライバーであり、良い友人だった。彼の誕生日(2月22日)にT.50s ニキ・ラウダを発表するのは、絶対に素晴らしいことだ」

「ニキは我々のクルマの革新性とエンジニアリングを、高く評価してくれていただろう」

 このT.50s ニキ・ラウダは、限定25台の生産。エンジンは特注のコスワース製V12で、725bhpを発生する。そして前述の通り、リヤにはファンが取り付けられていて、”強制的”にダウンフォースを発生する。価格は1台310万ポンド(約4億6000万円)。生産は通常モデルのT.50sが全て(こちらも100台限定)納車された後、2023年1月に開始される予定だ。

 なお25台それぞれには、マレーがデザインしたマシンがF1で勝利したレースを示すプレートが取り付けられる予定。最初の1台には、カルロス・ロイテマンがブラバムBT44をドライブして勝利した1974年の南アフリカGPを記念し”キャラミ 1974”と書かれるという。

「それぞれのクルマに独自のストーリーがあり、名付けられたグランプリの勝利に、永遠にリンクされることになる」

 マレーはそう語った。

「T.50sは、私のモータースポーツへの愛情に触発されて生み出されたものだ。だから過去の象徴的なレースと特別な繋がりを作り出すのは、完全に相応しいことだと思う」

 なおマレーは、このT.50を使い、ル・マン24時間に参戦する可能性があること、それに向けてプロモーターのACO(フランス西部自動車協会)と話し合いを行なったことを明かした。

 しかしその一方でマレーは、ラップタイムを追求するために開発したわけではないと、T.50発表の際に主張した。

「歴史上他のクルマとは異なる、コース上でのドライビング体験を生み出すためにデザインされた」

 そうマレーは説明する。

「我々はドライバーが関与できない形で、究極のラップタイムを達成したり、タイヤを過剰に使ったり、ダウンフォースが強すぎるような宇宙船を作り出すことには興味がないのだ」

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