F1、カタールGPの初開催を発表。メキシコやブラジルと3週連続で開催、2023年から10年の開催契約も締結

F1は、2023年から2032年までの長期契約の一環として、今年の11月19~21日にカタールGPを初開催することを発表した。

F1、カタールGPの初開催を発表。メキシコやブラジルと3週連続で開催、2023年から10年の開催契約も締結

 F1は、今年の11月19日から21日にかけてカタールGPを初開催することを発表した。

 当初23レースの開催が予定されていた今シーズン。しかし日本GPを含む複数のグランプリが新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止に。F1はカレンダーを変更し、22レースのカレンダーを8月に発表した。

 その中で第20戦は開催地未定となっていたが、この枠にカタールGPが入ることになった。これにより、第18戦メキシコGP(11月7日決勝)、第19戦ブラジルGP(11月14日決勝)と3週連続でレースが開催されることになる。

 カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットでのナイトレースは、数ヵ月前から計画されていたが、商業的な取り決めがまとまるまで発表を待たなければならなかった。

 また交渉の結果、2023年から2032年までの10年間、カタールでグランプリを開催する長期契約も結ばれた。2022年はカタールでFIFAワールドカップが開催されるため、グランプリの開催は回避された。なお、2023年からのレース開催サーキットについては現在議論が進められており、後日改めて発表されることになるという。

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 カタールはバーレーンやアブダビ、サウジアラビアに続き、収益性の高い中東での4レース目のグランプリ開催となる。これはF1の資金面で中東地域への依存度が高まっていることを反映したものであり、カタールは世界的なイベントの開催で露出度を高めたいと考えている。

 ロサイルが開催候補地として浮上したのは、パンデミックの影響でフライアウェイのレースがキャンセルされた6月のことだった。F1はヨーロッパ以外の地域で、FIAグレード1のライセンスを持ち、物流的にも商業的にもグランプリ開催の候補となりうるサーキットの検討を始めた。

 2004年にオープンしたロサイル・インターナショナル・サーキットは、当初からMotoGPを開催しており、2007年にはナイトレースが実施できるよう照明設備が整えられた。しかし、トップレベルの4輪レースで使用されることはほとんどなかった。2009年2月にはGP2アジア選手権のラウンドが開催され、セルジオ・ペレスとニコ・ヒュルケンベルグがそれぞれレースを制した。また、2015年から2017年にかけてWTCCの3戦が同サーキットで開催された。

 FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシとF1のスポーティングディレクターであるスティーブ・ニールセンはハンガリーGP後に現地を訪れ、グランプリ開催に向けてどんな変更が必要かを検討した。それにはピットエントリーの見直しの他、縁石やバリアの変更、パドックのチームホスピタリティビルの新設などが含まれており、これらの作業はここ数週間で行なわれる。

 現役F1ドライバーで唯一、ロサイルでレースをしたことがあるペレスは「サーキットのことはほとんど覚えていない」と語った。

「MotoGPのために作られたから、とてもスムーズだったことは覚えている。いい場所になると思うよ」

 F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、「今シーズン、そして2023年からの長期にわたって、カタールをF1開催カレンダーに迎えることを非常に嬉しく思う」と語った。

「カタール・モーター&モーターサイクル連盟(QMMF)と当局は、今シーズンのレースを、MotoGPの開催地として有名なロサイル・サーキットで確実に行なうことができるよう、信じられないほどのスピードで動いてる」

「我々は適応を続けること、そしてF1に大きな関心が寄せられ、多くの場所がグランプリの開催を望んでいるということを示した。そしてF1とFIAの全てのチームの多大な努力により、22戦を開催できることになった。これは、非常に難しい年の中では印象的なことであり、我々全員が誇りに思うことができる」

 FIAのジャン・トッド会長は、カタールGPの実現に向けて尽力した関係者への感謝を語った。

「この困難な時期に、カタールで初開催のグランプリを迅速かつ効率的に実現するために、F1、QMMF、そしてカタール当局が精力的に取り組んできたことを祝福したいと思う」

「レースの開催地となるロサイル・インターナショナル・サーキットは、この重要な機会に備えるために、我々と密に協力してきた。この成果を非常に誇りに思っている」

「QMMFのアブドゥラマン・アリ・マンナイ代表、そして同国の文化スポーツ大臣であるサラ・ビン・ガネム・アル・アリ閣下のご協力にも、感謝申し上げたい」

「長期間に渡りF1への取り組み、そして2022年のFIFAワールドカップやそのほか多くの国際イベントを開催しているということは、カタールという国のスポーツに対する強い情熱の一例だと言えるだろう」

 QMMFの代表であるブドゥラマン・アリ・マンナイ氏は、MotoGPとF1を両方開催する国となったことに興奮しているとコメントした。

「本日はカタールのモータースポーツにとって特別な日であり、主要なスポーツイベントの開催国としての我が国の野心を示すことができた」

「F1との画期的な長期契約を結びながら、このように短期間で我が国でのレースを主催することで、F1をサポートできたことを非常に誇りに思っている」

「この興奮すべき合意は、カタールが今後10年間、F1とMotoGP両方の本拠地となることを意味する。いずれも、モータースポーツ界における世界最高峰のイベントだ。我々の国は誇り高いモータースポーツの歴史を持っており、今回のことは我々にとって次のページを記すということになる」

「カタールはF1にとって素晴らしい目的地となるだろう。全てのドライバー、チーム、メディア、そしてファンを迎えることを、楽しみにしている。

 
 

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