ハミルトン、予選Q3でミディアムタイヤ選択の理由を説明「追加の1周を走りたかった」
F1ポルトガルGPでポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン(メルセデス)によれば、予選Q3でミディアムタイヤを履いたのは、ドライバー自身が決めたことだったという。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは、ポルトガルGPの予選Q3でミディアムタイヤを履いてタイムアタックを実施。これが功を奏し、フロントロウを独占した。このタイヤ選択は、ドライバー自身が決めたことだったという。
メルセデスのふたりは、ミディアムタイヤでアタックを行ない、予選Q2突破を果たした。予選Q2でトップ10に入ったドライバーは、最速タイムを計測した際に履いていたタイヤでスタートすることが義務付けられる。それを考えれば、より硬く、より長持ちする傾向のあるミディアムタイヤでQ2突破を目指すことは、比較的よくあること。そうすれば、決勝の戦略を有利に進めることができる可能性があるわけだ。
ただ今回のポルトガルGPでは、メルセデスの2台は予選Q3でもミディアムタイヤを装着し、1-2を独占することになった。これは、非常に珍しい例だったと言えるだろう。
そんな中でもハミルトンは、Q3最後に2回アタックを実施。これが功を奏す形で、ポールポジションを獲得することになった。ハミルトン曰く、ボッタスがフリー走行と予選序盤で手にしていた”わずかな”アドバンテージを埋めるためには、”ダメ押し”をする必要があったという。
メルセデスの2台は、予選Q3最初のアタックではソフトタイヤを選択した。しかしアルガルヴェ・サーキットのグリップの低い路面では、フロントタイヤを温めるのが難しく、新品タイヤを使う際には、より長く走ることができるミディアムタイヤの方が、しっかりタイヤを温めることができる分、有利だったようだ。
「路面が滑らかだったこともあり、タイヤを使いこなすのは難しかった。そしてバルテリとの戦いは、毎週末どんどん難しくなっている」
ハミルトンはそう語った。
「彼はこの週末、全てのフリー走行、そしてこの予選セッションでさえ、ずっと最速だった。だから、彼に匹敵するラップをできるのか、分からなかった」
「コンマ1秒か、あるいはそれ以下か分からないけど、僕が最後に下した決断が、チャンスを生み出したと思う」
「予選Q3ではソフトを使うのが普通だ。ミディアムを使うのは直感に反する。でも僕らはふたりとも、ソフトとミディアムどっちを使うか、その選択を任されたんだ」
「でも追加の周回を走れるようにし、追加のチャンスを手にして、ポールを獲得するための”ダメ押し”ラップを持つという考え方は、僕にとっては良さそうに見えた」
「だから僕は、追加の周回を走れるようにすることを決めた。バルテリも、それを選んだと思う。しかし、彼だって素晴らしい仕事をしたよ」
「でもとても大変だった。すごく深く掘り下げて、パフォーマンスを引き出さなきゃいけなかったんだ。幸いなことに、僕は最後のセクターを、とてもうまく走れたと思う。でも、差はとても小さかった」
決勝レースは雨になる可能性もある。そんな中でミディアムタイヤでスタートすることについて尋ねられると、ハミルトンは「とてもトリッキーなレースになると思う」と語った。
「特に硬いタイヤは、最初の数周はうまく機能しないはず。だから、序盤は面白いだろう」
「僕らは明らかに、マックス(フェルスタッペン/レッドブル。彼は予選Q2をソフトタイヤで通過している)や、その後方のソフトタイヤを履いたドライバーたちに対して、パフォーマンス面で少し劣るだろう」
「明日はどうなるのか、本当に分からない。雨が降るだろうという話もある。もしそうなら、誰にとっても難しい1日になるはずだ」
「風と雨……それによって路面は、本当に氷のようになるだろう」
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