メルセデス、エンジンモード規制にも余裕の構え? ハミルトン「”期待”されているほど効果はない」
ルイス・ハミルトンは、エンジンモード規制の本当の理由について”興味深い”と語り、規制による悪影響はそれほど大きくないと話した。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
今週末のF1第8戦イタリアGPから、FIAはエンジンモードの規制をスタート。各チームは予選と決勝を同じエンジンモードで戦わなくてはいけないため、今後は特別な予選用のモードを使用して、出力を高めることはできなくなる。
FIAはこの規制を実施する理由について、チームがどうエンジンを使用しているか、その監視をより確実なものにするためだとしているが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)はこの規制が他チームの”ロビー活動”の結果、メルセデスを抑えるために採り入れられたものだとほのめかした。
「FIAはみんなのエンジン使用を管理するためだと言っていたけど、ちょっと”面白い”よね」
イタリアGPを前に、ハミルトンはそう語った。
「その後、レッドブルは『自分たちはそれを推進した中のひとりだ』と明かした。だから、彼らがそれを実施する理由は全く異なるんだ」
ハミルトンは、エンジンモードの規制がチームに与える影響はそれほど大きくないと考えているという。
「当然、僕たちは少しパフォーマンスを失うと思う」と、ハミルトンは付け加えた。
「でも最悪ってほどではない。誰もがパフォーマンスを失う可能性があると思うし、他の人たちよりも多く失う可能性もある。それは誰にも分からないと思う」
ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスは、予選モードを使ってフルパワーで走ることがなくなり、信頼性の面で余裕が生まれるため、レースに関してはむしろパフォーマンスが上がる可能性があると語った。
「正直なところ、予選では少し違いがあると思う。でもそれは大きな差ではない」
「一方で、うまくいけばレース全体を通してより良いモードで、より速く走れるようになるんじゃないかと思う」
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、メルセデスを抑えるためにエンジンモード規制の導入を期待していた人たちは失望することになるだろうと話した。
「どちらかと言えば、レースで彼ら(メルセデス)を手助けするだけなので、彼らを遅くしようというアイデアは反対方向に働くだろう」
「彼らのパフォーマンスを向上させるだけだ。土曜日(予選)ではおそらく0.2秒ほど妥協することになると思うけど、他のメーカーも0.1秒くらいは妥協を強いられることになると予想している。だから予選では0.1秒くらい差が縮まるだろう」
「しかし、日曜日には確実に大きな差が出る。レースを通してエンジンを非常に強力に使うことができるように、メルセデスが行なった改善は本当に印象的だ。決勝ではクルマが飛ぶように走るだろうね」
しかしながらレーシングポイントのセルジオ・ペレスは、各チームがレースでこれまで以上にエンジンを酷使することにより、多くのトラブルが発生するリスクがあると考えている。
「僕たちは、他の人たちがレースでエンジンをどれだけハードに使っているか分からない。どうなるか見てみよう」
「確かに、予選では少し失うと思う。レースでどれだけのアドバンテージを得ることができるかは、他の人たちと比べる必要がある。全て相対的な問題なので、週末を待つ必要がある」
「このトラック(モンツァ)はエンジンに非常に負担がかかるため、今週末はいくつかのエンジンがブローする可能性がある。最後まで走り切ることが重要だ。チーム間の違いを確認するのは非常に興味深い」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments