メルセデス、優勝争い演じるも”楽観”はせず「スペインGP後と同じ過ちは許されない」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ルイス・ハミルトンがイギリスGPで優勝争いを演じたものの、今後のシーズンを”楽観視”する理由はないと考えている。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
メルセデスは、F1イギリスGPに多くのアップデートを導入し、シルバーストン・サーキットのスムーズな路面にマシンがマッチしたこともあり、好パフォーマンスを発揮した。
特にルイス・ハミルトンは、フェラーリ勢と優勝を争うほどのペースを発揮した。
最終的にハミルトンは、優勝したカルロス・サインツJr.(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)に次ぐ3位に終わったが、純粋なペースで表彰台を争えたことは、メルセデスにとって大きな前進となった。
しかしながら、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、スペインGP後と同じ過ちを犯すことは許されないと考えている。
スペインGPでは、ハミルトンが同様に力強いペースを見せ、メルセデスはトンネルを抜けたのではないかと期待した。しかしその後、メルセデスはモナコGPやアゼルバイジャンGPで激しいバウンシングに苦しみ、現実に引き戻されたのだ。
motorsport.comの独占インタビューに応じたトト・ウルフは、イギリスGPの結果はまだメルセデスがこれから攻撃に転じることができると感じるにはほど遠いものだったと語った。
今回の力強いパフォーマンスは、チームが今後のシーズンを戦う上で考え方を変えられるようなモノだったかと聞くと、ウルフは次のように答えた。
「いや、まだだ。バルセロナではトンネルの先に光が見えた瞬間があったからね」
「だから、今の段階で自分たちを持ち上げたり、楽観的になりすぎたりはしたくないんだ」
メルセデスはペースセッターのレッドブルやフェラーリに対し、明らかに一歩接近しているが、ウルフはシルバーストンでマシンの乗り心地を改善する必要があることが露呈したと考えている。
シルバーストンの高速コーナーでは、以前よりもはるかにマシだったとはいえ、ハミルトンもチームメイトのジョージ・ラッセルもバウンドの問題に直面していた。
少なくとも、マシン開発の確かな方向性を見出すことができたかという質問に対しても、ウルフは慎重な姿勢を崩していない。
「我々はバルセロナでも方向性を見出したんだ。3日間を通して、レースではそれほどでもなかったけど、乗り心地の問題はまだ残っている」
次戦オーストリアGPの舞台であるレッドブルリンクは、メルセデスにあまり相性の良いサーキットではないが、ウルフはチームの状況を見定める良いバロメーターになると考えている。
「(レッドブルリンクには)過去に我々のクルマがハッピーになれなかったコーナーがいくつかあるから、それは見てみないといけないね」
「でも、常に学びなんだ。今シーズンは勝つのがかなり難しいシーズンになると思うから、クルマのパフォーマンスをきちんと把握するために、きちんと準備する必要があるんだ」
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