レッドブルRB18がフェルスタッペン向けに変化……なんてことは無い? ペレスが示唆もチームが否定
レッドブルのチーフエンジニアは、今シーズンのマシンRB18がセルジオ・ペレスの好みから外れつつあるという主張を否定している。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
レッドブルF1のセルジオ・ペレスは今シーズンのマシンRB18が、好みから外れつつあると示唆したが、チームのチーフエンジニアを務めるポール・モナハンはそれを否定している。
ペレスは今シーズンのレースを10戦終えた段階で1勝をマーク。表彰台もコンスタントに獲得するなど、昨年以上のパフォーマンスを示してきている。
ただペレスは、オーストリアGPの開始前となる7日(木)に取材に応えた際、最近のレースではシーズン序盤ほどにマシンが自分に合っておらず、開発が進むにつれて好みから外れていっていると示唆した。
ペレスの発言はこうだ。
「最初のころほど快適じゃないんだ。言い方を変えると、何が起こっているのか理解するために作業が必要だと僕は思っている」
ただチーフエンジニアのモナハンは、チームが僚友であるマックス・フェルスタッペンに適したマシンを作ろうと意識的に取り組んだことはないと語っており、最近のマシンへの変更も通常の開発プロセスの結果だと強調した。
Sergio Perez, Red Bull Racing
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
「彼の好みから外れるようにするような意図的な措置を講じたことはない」と、モナハンは言う。
「マシンを速くするのは簡単なことではない。テクニカルレギュレーションや自由度の厳しい制限を受けている中、少しでもペースを改善する方法を見つけたなら、予算上限の範囲内であるならそれを採用することはままある」
「そうしてリサーチツールでのプロセスを経て、フルサイズでの評価を行なうことになる。そしてペース改善がありそうなら、全てのツールが”速くなる”と評価していることを前提に、そのクルマを使っていくことになる」
「今はその”ツール”の導入に、マックスのほうが適応しやすかったのかもしれない。彼のセットアップはチェコ(ペレスの愛称)よりも少し適している可能性がある。マシンのパラメーターが固定されているということではないが、彼の好みに合っていると言ってもらうためにセットアップを修正することはできない」
「しかし、チェコにそこからよりパフォーマンスを引き出す方法を試させないとすれば、愚かということになる。我々は(コンストラクターとドライバー)両方のタイトルを争っているんだ。理想的にはフェラーリとメルセデスの前に2台のクルマが必要であり、そのためにできる限り全てのことをするつもりだ」
モナハンは、ペレスにマシンをより快適に感じてもらう方法はあるはずだとも語った。
「マックスが優遇されるような方向が採られているのだろうか?」
「いや、そんなことはない。ペースを上げることはかなり難しいし、その方法が見つかれば、それを採用する」
「レースエンジニアに提供される一連のツールの中で、変えられるものは変えられるし、セットアップの修正も視野に入れている」
「彼の好みにより合致したモノを見つけることは、我々の能力のうちであるはずだ。そして、シーズン中のドライバー間のバランスは、常に波のあるものなんだ」
そしてモナガンはフェルスタッペンとペレスの2台のマシンがともに競争力を持つことを常に望んでいると改めて語った。
「マックスは実績にあぐらをかくことはしないし、チェコもそうだ。そして、我々もだ。つまり我々のレースはチーム内で行なうものなんだ」
「しかし彼らは同チームで走っていることは忘れてはならないし、我々のレースは後ろに留められたら嬉しい存在である”お隣さん”(フェラーリとメルセデス)と戦っているんだ」
「だから我々の戦いは色々な面で行なわれているということだ。そして、そのうちのひとつは競争というよりも我々自身のチャレンジだ。ドライバーふたりについてであり、我々は可能な限り彼らをサポートする」
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