衝撃のクラッシュ直後、周冠宇を助けに駆け寄ったラッセル「自然な反応だった」
メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1イギリスGPの1周目にアルファロメオの周冠宇と接触した後、自らのマシンを即座に降りて周の元に駆け寄ったのは「自然な反応」だったと語る。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスのジョージ・ラッセルは、オーストリアGPの木曜日に取材に応じ、前戦イギリスGPのスタート直後に、クラッシュしたアルファロメオの周冠宇の元に駆け寄ったのは、自然な反応だったと語った。
ラッセルはF1イギリスGPのスタート直後、アルファタウリのピエール・ガスリーと接触したことでコントロールを失うような形となり、メインストレート上でスピン状態となった。そしてそのまま周冠宇のマシンとも接触。周のマシンはこの影響で上下逆さまにひっくり返り、コースを滑り、グラベルトラップを跳ね、そしてタイヤバリアを飛び越えてデブリフェンスに激突してしまった。
ラッセルはダメージを負った自らのマシンをターン1のランオフエリアに停めると、マシンから飛び降り、クラッシュした周のマシンに駆け寄った。そしてタイヤバリアの上に飛び乗り、マーシャルと共に周の救助活動をサポートした。
この行動には賞賛の声も挙がっているものの、ラッセルが周の救助に当たっていた際に彼のマシンは回収されてしまい、赤旗中断後のレースに参加することは許されなかった。
ラッセルはオーストリアGPの木曜日、この時のことについて尋ねられると「自然な反応だと思う」と語ったが、再開後のレースに参加したかったとも明かした。
「赤旗が振られ、ああいう恐ろしい事故を目にしたし、その時僕のマシンもおそらくおしまいだと思ったんだ。でも結局のところ、そうではなかったんだ」
そうラッセルは語った。
「間違いなく、再スタートすることができたと思うし、そうなればおそらく素晴らしい結果を残すことができただろう」
Marshals remove George Russell, Mercedes W13, with a truck after a crash on the opening lap
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
ラッセルは、周のマシンがハマってしまった、タイヤバリアとデブリフェンスとの間の隙間について、F1とFIAが協力して対処するべきだとも主張する。なおラッセルは、F1ドライバーたちで組織されたグランプリ・ドライバーズ・アソシエイション(GPDA)のディレクターを務めている。
「彼(周)がそこに閉じ込められ、文字通りマシンから抜け出すことができないのを目にするのは、ちょっと恐ろしいことだった」
ラッセルはそう語った。
「彼は確かに大丈夫そうだった。彼が動いているのが見えたんだ」
「でもドライバーとしての僕らは皆、そこがかなり狭いということを分かっている。ヘルメットを被っているし、ヘイローも、ヘッドレストもある」
「そして今回の場合は、頭上にはタイヤバリアもあった。そしてマシンが逆さまになり、タイヤバリアが出口をブロックしていたんだ。そこから抜け出せないのは、ただただ恐ろしい状況だ」
「どんな種類の出来事でも、スポーツとして向上していくチャンスはあると思う。それがどんなモノであってもね」
「彼の出口を確保するために、僅かに異なる形にするべきこともあると思う。今回はタイヤバリアとデブリフェンスの間に隙間があったんだ」
「明らかに彼は、そこに閉じ込められていた。それは、解決する必要があると思う。良いことではなかった」
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