F1技術を受け継ぐホイールが手に入る? ワンメイク供給中のBBS、マグネシウム鍛造の新コンセプトを東京オートサロンで発表
現在F1でオフィシャルサプライヤーとしてホイールを供給しているBBS。彼らは東京オートサロン2023で、そのF1と同じマグネシウム鍛造による“F1コンセプト”の新ホイールを開発中だと発表した。
BBSジャパン株式会社は2022年シーズンからF1のオフィシャルサプライヤーとなり、各チームにワンメイクホイールの供給を開始した。そのBBSは”F1コンセプト”と銘打った市販向けのマグネシウム鍛造ホイールを開発中だと明らかにした。
1月13日(金)、幕張メッセで開幕した東京オートサロン2023の初日にBBSはプレスカンファレンスを実施。そこで新たにふたつのホイールのコンセプトが発表された。
ひとつはBBSが2022年からワンメイクで供給しているF1のホイール技術を受け継ぐモノ。そしてもうひとつがEV車両向けの新素材を使用したホイールだ。
2022年からF1はホイールが18インチへと大径化された。このタイミングでF1はBBSとワンメイクサプライヤー契約を交わしており、2024年までBBSの供給が続く予定となっている。
会場ではF1ドライバーのサイン入りホイールも展示
Photo by: Motorsport.com / Japan
今回彼らが発表したコンセプトは、軽さ・機能を追求し、F1技術を受け継ぐ新たなマグネシウム鍛造ホイールだ。BBSはF1用を含むレース用ホール製造において、市販車用と製造工程を分けることはないと以前明かしていた。
つまり東京オートサロン2023で発表された市販車用コンセプトも、”F1品質”なのか? その点についてBBSに尋ねると担当者は首を縦に振り、さらに「車によって馬力やサイズなどは違ってくるとは思いますし、強度など設計で変わってくるとは思いますが、同じコンセプトで作っています」と付け加えた。
なおもうひとつ発表されたコンセプトは、新素材“FORTEGA”によるホイールだ。こちらは近年普及し始めているBEV(バッテリー電気自動車)をターゲットとしている。
より大型化、高重量化する傾向のあるBEVに対し、ホイール側もより剛性が求められるようになっている。BBSはこの新素材を使用したホイールで、従来のアルミニウム鍛造と比較して剛性を維持したまま10%の軽量化を実現し、航続距離改善へ貢献するとアピールした。
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