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レースレポート

Moto2ヨーロッパ決勝:ベッツェッキ今季2勝目。ロウズ転倒で王座争いは再び混沌

MotoGP第13戦ヨーロッパGPのMoto2クラス決勝が行なわれ、マルコ・ベッツェッキが今季2勝目を挙げた。

Marco Bezzecchi, Sky Racing Team VR46

写真:: motosport.com

 2020年のMotoGP第13戦ヨーロッパGPのMoto2クラス決勝がバレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで行なわれ、マルコ・ベッツェッキ(SKY Racing Team VR46)が今季2勝目を挙げた。

 サーキット周辺は前日までの雨模様から大きく様変わりし、天候は晴れ。路面はごく一部にウエットパッチが残るものの、ほぼドライとなった。

 Moto2クラスの予選ではシャビ・ビエルへ(Petronas Sprinta Racing)がポールポジションを獲得。ジョー・ロバーツ(Tennor American Racing)が2番手、サム・ロウズ(EG 0,0 Marc VDS)が3番手だ。

 25周の決勝がスタートすると、PPのビエルへが好加速。そのままホールショットを奪った。ただターン5でロバーツに先行を許すと、オープニングラップはそのままロバーツが先頭で終えた。

 しかし2周目、首位のロバーツがターン2でクラッシュ。後続を引き離しにかかっていたタイミングでの悔しい転倒となった。

 これで先頭に立ったのはベッツェッキ。そこにレミー・ガードナー(Onexox TKKR SAG Team)、ビエルへ、ロウズが続いた。

 先頭を行くベッツェッキとガードナーのふたりが抜け出し、トップ集団を形成。3番手集団ではロウズが前を狙うが、ビエルへをなかなか処理できない状態にあった。

 5周目、ロウズはようやくビエルへをパス。3番手に浮上して前のふたりを追った。

 ロウズは2番手ガードナーに追いつくが、それに引っ張られるかのように、ロウズ以下のホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)、ビエルへなども接近し集団は縦長で途切れ目のない形となりつつあった。

 10周目、ロウズがガードナーにオーバーテイクを仕掛け、後半セクターで2番手に浮上。しかしそうしている内に先頭のベッツェッキとのギャップは0.8秒ほどに広がってしまった。

 レースは先頭ベッツェッキ、ロウズ、マルティンのトップ3の並びで膠着したまま、ラップを淡々と消化。残りは10周となった。

 しかしその残り10周のターン6で、ロウズがまさかの単独転倒。再スタートは切ったものの、既にポイント獲得は絶望的。チャンピオンシップ首位に立っているロウズにとっては、かなり痛い状況となってしまった。なおロウズは後にリタイアを選んだ。

 これで表彰台圏内はベッツェッキ、マルティン、ガードナーの3人。彼らは4番手のロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)との間に大きなギャップを築いており、優勝争いは彼ら3人に絞られたと言えそうだ。

 先頭を走るベッツェッキは徐々にペースアップ。後続はそれについていけず、残り5周となる頃には2番手のマルティンに対し1秒のギャップを築いた。マルティンとガードナーの間も1秒以上のギャップが開き、それぞれが単独走行の形だ。

 このトップ3のギャップは周回ごとに少しずつ広がっていき、並びが変わることはないまま残り周回を消化していった。

 結局ベッツェッキは危なげない走りでトップでチェッカーを受け、今季2勝目を挙げた。2位はマルティン、3位はガードナーだ。

 4番手以下ではバルダッサーリとエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が最後にバトルを展開。最終的にバスティアニーニが4位でフィニッシュとなった。

 バスティアニーニはロウズが転倒ノーポイントに終わり、自身が4位入賞を果たしたことでチャンピオンシップ首位に返り咲いている。ロウズは6ポイント差で2番手だ。

 長島哲太(Red Bull KTM Ajo)は22番手からのスタートだったがコンスタントな追い上げを見せ、12位でのフィニッシュを果たした。

 

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順位 ライダー 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ポイント
1 Italy マルコ ベッツェッキ 25 -       25
2 Spain ホルヘ マルティン 25 1.941 1.941 1.941   20
3 Australia レミー ガードナー 25 3.553 3.553 1.612   16

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