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ポイント剥奪のヤマハ、違反認め制裁受け入れ。原因はレギュレーション把握の誤りと説明

MotoGPに参戦するヤマハ発動機は、FIMスチュワードが決定したコンストラクター&チームポイント剥奪のペナルティに対する声明を発表。誤った手順があったと認め、制裁を受け入れるとした。

Valentino Rossi, Yamaha Factory Racing's Yamaha

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 11月5日(木)、FIMスチュワードはMotoGPに参戦するヤマハに対するペナルティを通知。ヤマハはMSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)の承認を得ずにエンジンに技術的な変更を加えたと判断され、コンストラクターおよびチームポイントが剥奪されることになった。

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 この通達では“技術的な変更”がどのような物かは明言されていなかった。ただmotorsport.comの調べでは、ヤマハが第2戦スペインGPで、当初ホモロゲーションを受けたエンジンとは異なる仕様のパーツを組み込んだエンジンを搭載していたのではないかという疑惑があり、5日の段階でFIMの調査を受けていたことが分かっていた。

 そして、そのパーツとはヘレス連戦でエンジントラブルの原因となったとされるバルブだと考えられていた。彼らは安全上の理由から、一時エンジンの開封(仕様変更)許可を要請していたが、MSMAによる欠陥のある部品を確認するための書類提出の要求に応じないまま、後にその要請は取り下げられた。

 なお今季、MotoGPクラスは開幕戦カタールGPが新型コロナの影響で中止されたが、ホモロゲーション自体は変わらずカタールGPの時点で受けることになっていた。

 FIMは通達の中で、これは“内部での見落とし”の結果としており、結果的にヤマハはコンストラクターポイント50点の剥奪処分、及びチームポイントをファクトリーチームが20点、ペトロナス・ヤマハSRTが37点剥奪という処分となった。

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 そして6日(金)、ヤマハはFIMスチュワードによるペナルティに対する声明を発表。誤った手順があったことを認め、ポイント剥奪の裁定を受け入れるとした。

 声明の中でヤマハは内部での見落としと規則の理解に誤りがあったことで、2社のバルブの使用について、MSMAに事前に通知し、承認を得ることを省略してしまったと説明している。

『ヤマハ発動機は不適切なプロトコルに従ったことに対するFIMの決定を受け入れ、尊重し認める。ヤマハ発動機がFIMの制裁に対し抗議を行なうことはない』

『内部の見落とし、及び現行レギュレーションの誤った理解によって、ヤマハは2つのメーカーのバルブを使用することについて、MSMAへの事前通知と承認を省略した』

『ヤマハは共通の設計を使用して製造された2つの異なるサプライヤーのバルブを使用したことについて、そこに悪意はなかったことを明確にしたい』

『11月5日(木)にFIMの下した制裁を受け、ヤマハはMotoGPライダーとふたつのチームのタイトル挑戦獲得に向け、サポートすることに全力で取り組んでいる。2020年のMotoGPコンストラクター、ライダーの世界タイトルを目指し、今後も全力で努力していく』

 

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