KTM、初戦2位で幸先良いスタートに……しかし安心は禁物? 「目指す場所からは遠い」とビンダー
KTMのブラッド・ビンダーはMotoGP開幕戦カタールGPで2位表彰台を獲得したものの、「まだまだ望んでいる状態からは遠く離れている」と全く楽観視していない様子だ。
写真:: Akhil Puthiyedath
ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されたMotoGP開幕戦カタールGP。その決勝レースでKTMはブラッド・ビンダーが2位表彰台を獲得した。しかし、彼はその結果にも満足していないようだ。
ビンダーは予選ではQ1スタートだったが、これを突破し7番グリッドを獲得。決勝がスタートすると終始表彰台圏内を争い、終盤にポジションを落としたポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)を追い抜き、トップのエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)まで0.347秒差まで迫って2位でフィニッシュした。
KTMとして良いシーズンのスタートを切れたように見えるが、ビンダーはまだ開幕の1戦を終えただけだとして、地に足をつけて取り組んでいく必要があると結果に浮かれることはなかった。
「まだ1レースにすぎないし、先は長い」と、ビンダーは言う。
「たくさんの異なるサーキットに行く必要があるし、この先まったく異なるシナリオに直面することもあるだろう」
「僕らはしっかりと落ち着いて取り組みを続けていかないといけない」
「まだ目指す場所からは程遠いと思う。そこに到達するまではただ研ぎ澄ませ続けるだけだよ」
ビンダーは「カタールGPで表彰台に立てたことは信じられないことだ」とも付け加えている。彼はKTMのRC16のコーナーでのハンドリングがよくなっていることが、2位という結果に結びついたと話した。
「このバイクは曲がってくれるんだ。去年は特に、ハードなブレーキングをかけないと、フロントから曲がっていくのに苦労していた」
「でも今はフロントブレーキを緩めることができて、よりコーナースピードを高めることができている」
「それが大きな違いを生み出しているし、自信をくれている。コーナーで毎回ブレーキを限界まで追い込む必要がないんだ」
「実際、セパンテストではまったく満足できていなかったんだ。何がどうなっているのかわかっていなかった」
「でもチームと一緒にデータや新マシンをしっかり研究すると、問題を修正するのに何が必要なのかをしっかり理解できた。そしてマンダリカテストでは、すぐにその問題を解決したんだ」
「マシンはまだまだ熟成していない。だからまだ先行きは長いと思うし、パッケージから真のポテンシャルを引き出すにはもっとテストしていく必要があると思う」
「でも全体的にはKTMには感謝してもしきれないほどだ。このコースは僕らにとってかなり厳しい場所だし、表彰台に登れるなんて信じられないくらいだ」
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