MotoGPライダーのダカール挑戦はしばらくなさそう? マルケスもバイク参戦は「絶対怪我する」と遠慮
MotoGPの最高峰クラスで6度チャンピオンに輝いているマルク・マルケスは、ダカールラリーへの参加の可能性について否定している。
MotoGPに参戦するマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、ダカールラリーはリスクが大きすぎることからも、バイクでの参加には乗り気ではない様子だ。
1年前、2022年のダカールラリーにMotoGPのシートを失った直後のダニーロ・ペトルッチが初参戦し、MotoGPウィナーとして初めてステージ優勝を果たしたことで話題となった。
ダカールラリーは非常にタフなイベントであるため、MotoGPで共に走ってきたライダー達も、ペトルッチの偉業には驚きを見せていた。ただ、同じようにダカールラリーへ挑戦することには及び腰だった。
そしてMotoGPの同僚の中でもマルケスはダカール挑戦の可能性を閉ざしていないと思われていたライダーのひとりだ。しかし、そのマルケスであっても、“四輪”での挑戦が限界だと考えている様子だ。
「それは、おそらく将来の可能性のひとつだね。でもバイクでは絶対出ないだろうね」
マルケスはスペインの放送局Teledeportで笑いながらそう語っていた。
「自分のことはよく分かってるし、間違いなく怪我をするだろう」
「バイクには乗らないし、完走もできないだろう。保証できる。競うためには事前の準備と経験を積むことが必要なんだ。ダカールは世界で最も厳しいレースだからね」
「バイクも自動車も楽しむためにやっているんだ。ウソは吐けない。ダカールは敬意を払うイベントで、『よし、ダカールやるぞ』とはならないんだ」
「準備も必要だし、やり方を見つけなくちゃいけないんだ。他にもいろいろあるけど、僕らは競争しているんだから、負けるのは好きじゃない。出場して、ただ上手く走り切るだけではメディアにとっても大変だろう」
Danilo Petrucci lors du Dakar 2022.
なおマルケスは同郷スペインのレジェンド、カルロス・サインツSr.と話したことがあると言い、アドバイスも受けているという。ただ、彼はコ・ドライバーとの二人三脚も非常に難しいものだと捉えているようだ。
「カルロス・サインツとは何度か話したことがあるんだ。ジムで彼と会うことがある」
「彼はまるで初めてのダカール参加のように準備をしていた。彼には何度もコ・ドライバーにどうやってそれほどの信頼を寄せられるのかを尋ねたよ」
「すると、コ・ドライバーは彼にとって必要不可欠な存在で、彼の右手であり、右足でもあると言っていた」
「スロットルを踏むのはコ・ドライバーのようなもので、相手を信頼しなくてはならないとね。誰かの話、指示を聞いてその通りに飛んでいくのは、僕にとっては一番難しいことだろう」
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