MotoGPエミリア・ロマーニャFP3：バニャイヤ爆速レコード更新！　中上は7番手でQ2へ

　ミサノ・サーキットで行なわれているMotoGP第8戦エミリア・ロマーニャGP。そのフリー走行3回目は、プラマックのフランチェスコ・バニャイヤがコースレコードを更新する走りでトップタイムを記録した。

　サンマリノGPに引き続き、ミサノ・サーキットでの2週連続開催となったエミリア・ロマーニャGP。その初日、中上貴晶（LCRホンダ）が2番手タイムを記録するなど好調さをアピールし、初表彰台に向けた期待が高まった。

　フリー走行3回目は予選組分けを決する重要なセッションだが、開始時は気温が24℃、路面温度が21℃と、前日よりは涼し目のコンディションとなった。

　セッションが開始されると、各ライダーが勢いよく飛び出していくが、早速転倒が発生。ジャック・ミラー（プラマック）がターン1でフロントを滑らせてグラベルの餌食になった。直後を走行していたイケル・レクオナ（テック3・KTM）はあわやというシーンだったが、なんとか接触を避けた。更にミゲル・オリベイラ（テック3・KTM）も開始11分でクラッシュと、FP3は慌ただしい立ち上がりとなった。

　セッション序盤、1分32秒047を記録したポル・エスパルガロ（KTM）がトップタイムとなり、しばらく彼がタイムシート最上段に留まった。

　中盤ではフランチェスコ・バニャイヤ（プラマック）や、フランコ・モルビデリ（ペトロナス・ヤマハSRT）など、既に初日から好タイムを記録しているライダーが上位に浮上してくるが、やはりタイムアタックがメインではなく、アタックは後半にお預けといった状況だ。

　マーベリック・ビニャーレス（ヤマハ）は走りに納得がいかないようで、ピットに戻った際には頭を振って不満を示す様子も見られた。

　残り13分頃から徐々にタイムが上がりはじめ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ（ドゥカティ）が1分31秒955を記録しFP3トップタイムとした。さらに中上も1分31秒753を記録してトップタイムを更新するなど、初日に引き続いて好調な様子だ。

　残り9分、バニャイヤがアタックに入ると、1分31秒127と前戦サンマリノGPでビニャーレスの記録したレコードラップを更新するタイムを叩き出し、総合トップに浮上した。

　各車一時ピットに戻ったが、残り6分を過ぎた頃から、Q2進出のかかる総合トップ10入りを目指した最終アタック合戦がスタートした。残り3分という段階で、ポル・エスパルガロがターン6で転倒。さらにオリベイラがターン15で、バニャイヤもターン6で転倒してしまった。

　コース上ではバレンティーノ・ロッシ（ヤマハ）が1分31秒680をマークし総合7番手に浮上。Q2進出圏内に割って入った。その後ビニャーレスも1分31秒367までタイムを縮め、総合2番手にまでポジションを上げた。

　そしてチェッカー後もタイム更新は続き、ビニャーレス、クアルタラロ、モルビデリのヤマハ勢3人が自己ベストを更新。しかしバニャイヤの記録したレコードには届かなかった。

　結局FP3のトップタイムはバニャイヤ。2番手にビニャーレス、3番手にはクアルタラロが続いた。

　予選Q2進出となるFP1からFP3までの総合トップ10には、バニャイヤ、ビニャーレス、クアルタラロ、モルビデリ、ジョアン・ミル（スズキ）、ブラッド・ビンダー（KTM）、中上、ロッシ、ポル、ダニーロ・ペトルッチ（ドゥカティ）らが入った。

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差	平均速度
1	フランチェスコ バニャイヤ	15	1'31.127			167.028
2	マーベリック ビニャーレス	19	1'31.185	0.058	0.058	166.922
3	ファビオ クアルタラロ	20	1'31.359	0.232	0.174	166.604
4	フランコ モルビデリ	20	1'31.429	0.302	0.070	166.476
5	ジョアン ミル	22	1'31.626	0.499	0.197	166.118
6	バレンティーノ ロッシ	23	1'31.680	0.553	0.054	166.020
7	ダニーロ ペトルッチ	19	1'31.701	0.574	0.021	165.982
フルリザルトを見る