開幕が遠のいたMotoGP。テストにもコロナの影響、テキサスでの開幕にも暗雲
新型コロナウイルス流行の結果として、3月にレースがなくなったMotoGP最高峰クラス。しかし、いまだ状況は流動的だ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
本来、3月6〜8日開催のカタールGPで全クラスが開幕を迎える予定だったMotoGP。しかしイタリアでのコロナウイルスの流行でカタールへの入国に検疫を受ける必要が生じたため、MotoGPクラスのレースは中止となり、事前テストで既に現地に入っていたMoto2クラスとMoto3クラスのレースのみが行なわれた。
一方、タイでは大規模イベントが禁止されたため、第2戦タイGPの開催も10月4日に延期された。結果として、第3戦アメリカズGP(4月3〜5日)がMotoGPクラスにとっての開幕戦となる。
motorsport.comの調べによると、KTMが3月18〜20日にかけてヘレス・サーキットをレンタルしてプライベートテストを実施。ホンダとスズキが、そこに参加する予定のようだ。
ホンダとスズキはそれぞれのテストライダーであるステファン・ブラドル、シルヴァン・ギュントーリがテストを担当するが、KTMはコンセッション(優遇措置)を受けるメーカーであるため、サテライトチームであるテック3も含め、レギュラーライダーをテストで走らせることができる。
当初はアプリリアもこのテストに参加する予定だったものの、イタリア政府がコロナウイルスを封じ込めるため3月8日に国内の広範囲の地域を封鎖し、厳格な検疫措置、移動制限を設けることを発表。ベネチア州ノアーレにあるアプリリアの拠点も隔離地域に指定されており、テスト参加が不可能となった。
同じくイタリアにあるドゥカティの拠点は隔離地域に含まれていないものの、ヘレスのテストには参加しない。
ヤマハもヘレスでは走らず、シーズン後半にバルセロナでテストライダーのホルヘ・ロレンソと中須賀克行がテストを行なう予定だ。
また、第3戦アメリカズGPの先行きも不透明になりつつある。開催地であるテキサス州オースティンは、新型コロナウイルスの脅威は災害緊急事態にあると宣言しているのだ。
伝染病の拡大を抑えるための適切な措置を講じていることが保健当局に証明できなければ、2500人以上の観客が参加するどのようなイベントも市が停止できることになっている。
新型コロナウイルスをめぐる状況は刻一刻と変化しており、4月17〜19日の第4戦アルゼンチンGPまでMotoGPクラスの開幕がずれ込む可能性は小さくないと言えるだろう。
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