クアルタラロのツナギが勝手に開いたのはなぜ? アルパインスターズ、ツナギは「正常に機能していた」と発表

アルパインスターズの発表によると、MotoGPカタルニアGP決勝レースで勝手にファスナーが下りてしまったファビオ・クアルタラロのライダースーツに異常はなかったという。

クアルタラロのツナギが勝手に開いたのはなぜ? アルパインスターズ、ツナギは「正常に機能していた」と発表

 ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGP第7戦カタルニアGPの決勝レース終盤、走行中にライダースーツのファスナーが完全に下りてしまったまま走行を継続した。レース後にクアルタラロはこの件で3秒のタイム加算ペナルティを受けて6位に降着となったが、ライバルたちからはクアルタラロが走行を続けたことに批判が集まっている。

 後にクアルタラロ自身も、Moto3ライダーのジェイソン・デュパスキエが亡くなるという痛ましい事故が前戦イタリアGPで起きていただけに正しい行動ではなかったとして、黒旗(失格処分)に値するものだったと非を認めた。

 現在、FIMの規則では安全装備について次のように定めている。

『装備はコース上での活動中、常に正しく固定、着用しなければならない』

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 レース後、クアルタラロはなぜファスナーが下りてしまったのか説明できないと語り、スーツを製造しているアルパインスターズが調査をしていると明かしていたが、8日(火曜)に最初の評価が行なわれた結果、アルパインスターズは「全てのジッパーやファスナーが完全に機能している」ことを確認。エアバッグシステムを含む、スーツの構成部品は全て無傷だったと発表した。

 アルパインスターズは次のように声明を出している。

「バルセロナのカタルニア・サーキットで開催されたMotoGPレース後、アルパインスターズのレーシング・ディベロップメント・チームは、ファビオ・クアルタラロ選手のレーシング・スーツの完全性について調査を開始した」

「レース後、MotoGPパドックに設置されたアルパインスターズのレーシング・ディベロップメント・トラックで最初の分析を行なった結果、チームは、スーツが正常に動作し、すべてのジッパーとファスナーが完全に機能していることを確認した」

「さらにテックエアのエアバッグシステムを含むスーツの構成部品は全て無傷で、完全に機能していた。エアバックシステムはレース中に展開することなく、期待通りに機能していた」

「これは初期評価に過ぎない。アルパインスターズ本社のラボラトリーで全てのテストと分析を行ない、起きたことの原因をより深く理解するためにさらに調査を進める」

 レースを5位で終えたジョアン・ミル(スズキ)は、クアルタラロが胸部プロテクターを投げ捨てたことを問題視している。

「僕が凄く危険だと思ったのは、胸部プロテクターを投げ捨てたことだ。プラスチック製で危険だし、後ろからは時速200キロメートル以上でバイクが来ているんだ」

「当然、あれは罰せられるべきものだ。僕としては他のライダーを危険に晒したと思う」

 ヨハン・ザルコ(プラマック)は、クアルタラロ自身の安全のためにも、彼に失格処分を出すべきだったと考えている一方で、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)はクアルタラロへの失格処分は不公平だと考えているが、自らバイクを停めるべきだったと考えている。

 ライダーごとに判断・主張は分かれているが、ライダーたちの安全のためにも、同じような事態が再発する可能性は、可能な限り潰しておきたいところだ。

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