優勝から一転9位が精一杯……ビニャーレス「レース向けセットアップで迷子になった」
マーベリック・ビニャーレスはMotoGPカタルニアGPで苦戦し9位に終わったが、マシンのセッティングに迷いがあったことが、こうした結果につながったと認めた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第9戦カタルニアGPの決勝レースでは、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスが苦戦。前戦優勝から一転して9位という結果に終わった。
しかしビニャーレスは土曜までのプラクティスでは良好なレースペースを示しており、優勝のチャンスもあると考えられていた。だがレースではスタートからターン1までの加速が足りず、結果としてビニャーレスは1周目から大きくポジションを落とすことになった。
オープニングラップを16番手で終えたビニャーレスは、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)やカル・クラッチロー(LCRホンダ)をオーバーテイクすることができず、16周に追走することに終始した。彼は最終的には“クレイジーな動き”で両者を追い抜き、9位にまでポジションを戻したがそれが精一杯であり、前戦エミリア・ロマーニャGPの優勝からは対照的な結果となった。
ビニャーレスは今回の結果が前戦に比べると大惨事だと認めている。曰くその要因は、プラクティスでタイヤのエッジグリップを高めようとしすぎたことが、レース向けのセットアップで“何を選んでいいかわからない状況”へ陥らせたことだという。
「何もプラン通りに進まなかった」と、ビニャーレスは語る。
「僕らは最大限のポイントを獲ろうとしたんだ。でもとにかく、パワーが無いといういつものことで取り残されてしまった。スタートでポジションを失ってしまった」
「それは分かっていてスタートしたんだけど、それ以上にフラストレーションが溜まったのは、アレイシとカルの後ろで16周も戦ってしまったことだ。追い抜くことができなかった……不可能だったんだ。唯一追い抜けるタイミングが、ターン5のブレーキングでアウト側から行くことだった。クラッシュするリスクの大きい、クレイジーな動きだ。単独になってからは、本当に良いタイムを刻めた。誰かの後ろについたとき、ヤマハのマシンではオーバーテイクするのが難しい。これが主な問題なんだ」
「週末を通じて、グリップの面で苦戦していた。それで多くのことを試したんだけど、やりすぎてしまったのかもしれない。この週末、僕らは道に迷っていた」
「(日曜朝の)ウォームアップではかなり異なったセットアップになったけど、何を選べばいいか分からなかった。そういうことで、適切な仕事ができていないときは、こういう結果になるんだ」
ビニャーレスはカタルニアGPではフロントタイヤがロックしてしまうことに悩まされており、その修正に時間を割く必要があったことで、他の部分のパフォーマンスを犠牲にしてしまったと認める。
しかし彼は、フロントロウからスタートできていればまったく違った結果を得ることができただろうとも語った。
「問題はこのトラックなんだ」
「前方からスタートしていたなら、今日はまったく違ったリザルトを持ち帰っていただろう。なぜならレース後半、僕はとても強力な走りをしていたからね。僕はタイヤの消耗であまり問題を抱えていなかったんだ。でもこのバイクで良いスタートを切れないと、(ライバルの攻撃を)ディフェンスするのは難しいんだ」
「だから僕にできる唯一のことはラップを消化していくことで、ライバルがグリップを失うまではオーバーテイクはできないんだ。そして僕は16周にわたってアレイシとカルの後ろでクルージングすることになった。僕は彼らを追い抜けなかった……彼らは本当に良いディフェンスをしていたんだ」
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