バスケ界の“神”ジョーダンがレース界に進出! 新チーム立ち上げNASCARに挑む
バスケットボール界のレジェンドであるマイケル・ジョーダンは、NASCARカップ・シリーズのスター選手であるデニー・ハムリンと共同でレースチームを立ち上げ、来季から同シリーズに挑戦する。
写真:: Chris Sedgwick
9月21日(月)、NASCARカップ・シリーズを戦うデニー・ハムリンはTwitter上で、元プロバスケットボール選手のマイケル・ジョーダンと共同でチームを立ち上げ、来季の同シリーズに参戦することを発表した。
マイケル・ジョーダンと言えば、言わずと知れたバスケ界のスーパースター。NBAでは計6度のチャンピオンに輝き、現在ではNBAのシャーロット・ホーネッツのチームオーナーを務めている。
チーム名はまだ決まっていないが、ドライバーはババ・ウォレスの1台体制となることが決定している。NASCARカップ・シリーズでただひとりの黒人ドライバーであるウォレスは、チームと複数年契約を結んだ。
「レースチームを立ち上げることについては、僕とマイケルがゴルフをしながら何年も話していたことなんだ。でもタイミングが合わなかったんだ」
ハムリンはそう語った。
「僕がドライブを辞めた後のレースキャリアにおける地盤を築くことは、理に適っている。また、ババという気鋭のドライバーがより高いレベルでキャリアを積むための助けにもなる」
「そしてマイケルとババは、スポーツという垣根を越えた広い世界に対して、声を上げることができる」
ジョーダンはこの新チームの主要株主となる。そしてハムリンはチームの小数株主となる一方で、長年所属しているジョー・ギブス・レーシングの11号車を引き続きドライブする。
幼少期からNASCARを観て育ったというジョーダンは、黒人である自分がオーナーとなることで、レース界における黒人の門戸を開きたいと考えているようだ。
「ノースカロライナで育った私は、兄弟と共に両親に連れられてレースを観に行っていた。だからずっとNASCARが好きだったんだ」とジョーダンは語った。
「友人であるデニー・ハムリンと共にレーシングチームを持ち、ドライバーにババ・ウォレスを起用するという機会を得たことは、私にとってとてもエキサイティングなことだ」
「歴史的に、NASCARは多様化がうまくいっておらず、黒人のオーナーはほとんどいなかった。NASCARが社会の変化を受け入れるようになってきているので、タイミングとしては完璧だと思った」
「私は社会に蔓延している人種差別について様々な取り組みを行なってきたが、今回のことはレース界における黒人の門戸を開くチャンスだと考えている」
彼らによる新チームの名称、カーナンバー、メーカー、スポンサーなどの詳細は追って発表されることとなっている。ただ情報筋によると、カーナンバーはジョーダンが現役時代にシカゴ・ブルズで使用していた背番号と同じ、“23”になる可能性があるという。
世界中で人種差別への抗議運動が巻き起こる中で、ウォレスは反人種差別について声高に発信をしてきたひとりだ。彼は次のようにコメントした。
「これは一生に一度のユニークな機会だし、今の僕にぴったりだと思う」
「マイケルもデニーもひとりの競技者としてとても優れた選手だし、レースでの勝利を目指して最高のチームを作ることに集中している。マイケルとデニーが僕を信じてくれていることに感謝しているし、恐れ多いよ」
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