SF19でオーバーテイクシステムが変更? 1秒単位の使用を検討中
2019年からスーパーフォーミュラの参戦車両になる『SF19』では、従来とは異なる運用方法のオーバーテイクシステム導入が検討されているようだ。
写真:: 吉田知弘
2019シーズンから導入されるスーパーフォーミュラの新マシン『SF19』では、オーバーテイクシステムが変更され、従来の20秒間の発動を5回できるというものから、”100秒”を自由に使用できる方法へと変更することが検討されているようだ。
すでに開発テストも行われ、年末から各チームへのデリバリーが始まっているスーパーフォーミュラの新車SF19。そのマシンには新しいオーバーテイクシステムのLEDライトが装着されている。
昨年まで使われていたSF14には、ドライバーの頭上に5つのLEDライトが装備されていた。しかしSF19では、インダクションポッドの外周上部に曲線状にLEDライトが配置されており、緑、黄、赤など複数の色が点灯できる仕組みになっていることが開発テストで確認されている。
この新デザインの導入に併せて、オーバーテイクシステムの運用方法も変更が検討されているようだ。
従来のオーバーテイクシステムは、発動させると燃料流量を一定量増加させ、パワーアップすることができるシステムだった。このシステムは決勝レース中に5回使用することができ、1回の発動時間は20秒と決められていた。
しかしSF19では、“1秒単位”で使用できるようにする方向で検討が進められている模様。この新システムは1台につき1レースあたり100秒まで使用が認められ、その範囲内であれば使用回数や1回あたりの使用時間は自由とのこと。極端にいえば100秒を一度で使い切ったり、1回の使用時間を短くして10回、20回と小分けで使用することも可能になるわけだ。
またエネルギーの残量により、LEDライトの色が変わるという。残量にまだ余裕がある時は緑色に点灯し、残量が少なくなっていくと黄色、赤と変わっていく仕組みだ。なお、使用時は従来と同様ライトが点滅する。
ただ、このシステムについてはまだ検討段階のようで、最終決定版についてはシリーズを運営する日本レースプロモーションから発表されることになるだろう。
オーバーテイクシステムは、他車をオーバーテイクする際に使うだけではなく、後続のマシンから逃げるための“ディフェンス”として使用したり、ピットストップの前後など純粋なパワーアップのために使うなど、その用途は多様化している。もし“1秒単位”で自由に使えるとなれば、戦略面も一味違うものになっていきそうだ。
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