逆襲目指すホンダF1田辺テクニカルディレクター、新天地カタールでのレースに向け「残り3戦で悔いの残らないように」
ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、レッドブル・ホンダがメルセデスに“完敗”したブラジルGPから気持ちを新たに、ホンダF1としてのラスト3レースに臨むと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターが、今週末に開催されるカタールGPに向けてプレスリリースにコメントを寄せた。
F1初開催の舞台となるのは、MotoGPでは常連のロサイル・インターナショナル・サーキット。フラットな全長5380mのコースに16個のコーナーが設置され、エンジン全開率は比較的低いがホームストレートは1068mと長い。
また、新型コロナウイルスの感染拡大によって中止となったグランプリに代わりF1カレンダー入りを果たしたカタールGPは、他の中東でのグランプリと同様に、薄暮の中セッションが行なわれるトワイライトレースとなる。
レッドブル・ホンダ優位と思われていた前戦ブラジルGPではメルセデスに敗れ、レース後のオンライン会見では田辺TD自らも「メルセデスにやられた」と口にしていた。今季のドライバーズタイトルを狙うマックス・フェルスタッペンは、予選失格やパワーユニット(PU)の内燃エンジン(ICE)交換のペナルティを受けながらも優勝を飾ったルイス・ハミルトンにポイント差を詰められた。
「我々にとっては厳しい結果になったブラジルでのレースでしたが、今週は気持ちを新たに3連戦の最終戦となるカタールの地に入り、準備を始めています」
田辺TDはホンダのプレスリリースでそう語った。
「F1にとって初開催となるカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットは、砂漠の中に位置し、多くの中・高速コーナーが配されていること、ホームストレートが1kmを超えることなどが特徴となります。また、夕暮れ時に行なわれるトワイライトレースになるところも今回の見どころのひとつです」
「ここまで、初走行のサーキットでのレースに備えて、PU・車体ともに入念なシミュレーションを行ない、セッティングを進めてきました。実際の走行から得られたデータをより早く解析して最適化を進めることが肝要ですので、エンジニア、メカニックともに忙しい週末になります」
今季限りでのF1撤退が決定しているホンダとしては、そのエンディングまでのカウントダウンが始まっている。ドライバーズランキングでフェルスタッペンはハミルトンに対して14点リード、コンストラクターズランキングでは首位のメルセデスに対してレッドブル・ホンダが11点差の2番手と、ダブルタイトルを手にする可能性は大いに残されている。F1プログラムの花道を飾るべく、田辺TDは残り3レースに向けた意気込みを語った。
「残り3戦、悔いの残ることのないように全力を尽くしていきます」
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