バニャイヤ、レコード更新超絶アタック「さらに速く走るのは不可能だと思った」予選終盤”高みの見物”
MotoGP第11戦オランダGP予選でポールポジションを獲得したフランチェスコ・バニャイヤは、今回記録したレコードタイムをさらに縮めることは”不可能”だと感じたため、走行を早めに切り上げたと話した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
TTサーキット・アッセンで開催されているMotoGP第11戦オランダGPの予選で、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤがポールポジションを獲得した。彼はアタックを早めに切り上げたが、それは記録したタイムをさらに更新することが不可能だったと感じられたからだという。
”ダッチウェザー”呼ばれる変わりやすい天候が特徴のアッセン。今年の予選も、晴れた午前中に比べ暗い雲が増えるなど、空模様の移り変わりが激しい中行なわれた。
この予選ではプラマックのホルヘ・マルティンが1分31秒708という、これまでのレコードタイムを更新する速さを発揮。しかしそれでは終わらなかった。その後、バニャイヤがさらに大きく上回る1分31秒504をマークして、2戦連続のポールポジションを獲得する結果となったのだ。
バニャイヤはこのタイムを残り4分というタイミングで記録。その後はアタックを続けることなく早めに走行を切り上げた。バニャイヤはこの時の状況について、これ以上のタイム更新は不可能だったと感じたためだと説明した。
「ああ、それこそがピットに戻った理由なんだ。『これ以上は不可能だ』と、そう思ったんだ」
予選でレコードタイムをマークしたラップが、”パーフェクト”なモノだったかと訊かれたバニャイヤはそう答えた。
「もし誰かが僕を追い越していったなら、それでよかった。それでも僕はこの予選にとても満足していただろう。今朝は一貫性でも競争力でもかなり苦戦してしまっていたからね」
「チームの皆に感謝したい。FP4では良い仕事ができたよ。レースでタイヤを上手く使う方法を見つけられたんだ。もちろん予選では常に競争力がこれまでもあったけどね」
「それでとても満足している。もちろん、先頭に並ぶさらなるステップを踏めたこともだ」
■予選2番手のクアルタラロとバトル再び?
Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
予選の最終盤には、ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)もタイムをさらに改善しようとアタックも行なっていた。ただ彼はターン5で転倒しそうになってしまい、最後のアタックをまとめ上げることはできなかった。
ただクアルタラロは2番グリッドという位置にも満足していると話した。
「イタリアのバイクと戦うのは慣れたものだよ」と、クアルタラロは言う。彼はここ最近、イタリアのチームであるドゥカティやアプリリアと戦うことが多いのだ。
「予選では、これまでの年よりも素晴らしい予選を戦い抜くのが難しくなっている」
「アタックでも僕は本当に限界ギリギリだった。でも次のアタックでは、ちょっと悪くなるかもしれないと分かっていても、トライしたかったんだ。だからハッピーだよ。今日の目標はフロントロウだった」
「あの(転倒しそうになった)瞬間はちょっと妙だった。滑るとは考えていなかったんだけど、ただ滑ってしまった……」
2戦連続のポールポジションを獲得したバニャイヤは、レースに向けてはドイツGPと同じように、序盤に集団から抜け出すことが可能だと考えている。
「ファビオがこのコースで常に競争力を発揮しているのは間違い無い」
バニャイヤはそうライバルについて語った。
「彼と戦いたいけれど、それはレース序盤の数周ではなく、レースの終盤に向けても戦いたいんだ」
「今日は他のライダーも素晴らしい走りをしていたと思う。アレイシ(エスパルガロ/アプリリア)、ホルヘも素晴らしかった」
「このコースはスタートでギャップを開くのはかなり難しいと思う。でも僕はこれまでに序盤から高い競争力を発揮できると示してきたし、ファビオもそれは同じだ。だからギャップを開いていくことも可能かもしれない」
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