クラッチロー、代役の決め手は次回テストまでの期間にあり「レースに戻ってくるなんて妙な気持ち」
ヤマハのテストライダーを務めるカル・クラッチローはペトロナスヤマハSRTからフランコ・モルビデリの代役として第10戦スティリアGPに復帰を果たした。その代役参戦に関して、次回までのテストとの間の期間が長いことが決め手となったと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPで3度の優勝経験があり、2020年シーズン限りで引退したカル・クラッチローは引退後、ヤマハのテストライダーを務めている。
そのクラッチローは、負傷中のフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)代役として8月6日から行なわれている第10戦スティリアGPでレースへ復帰した。モルビデリは膝の手術を6月初旬に受けており、リハビリの影響で第13戦アラゴンGPまで欠場する予定となっている。そのため、クラッチローは今回のスティリアGPと連戦の第11戦オーストリアGP、そして母国戦となる第12戦イギリスGPの3レースに代役として参戦することになったのだ。
クラッチローは4月に行われたテスト以来、MotoGPマシンに乗っていないことを明らかにし、次回10月のテストまで乗ることはないだろうとしていた。またテスト間隔が長くなった理由として、6月と7月に日本で予定していたテストが、新型コロナウィルスの影響によってキャンセルになったことをあげた。
そのため、クラッチローは今回3レースに出場する機会は次回のテストまでのギャップを埋めるのに理想的な機会だと感じたようだ。
「なんだか妙な気持ちだね。引退したかと思ったら、もう(レースに)戻ってきたんだから」
クラッチローは木曜会見でそう語った。
「この3レース出場に対しての決定は僕とヤマハ、そしてペトロナスSRTとの三者間で決めたことだ」
「残念なことにフランコは怪我をしてしまったけど、僕らは彼がすぐに戻ってくることを願っている。そのことに疑いの余地はない。僕は本当に彼が早く戻ってくることを望んでいる」
「実は、最初はアッセン(第9戦オランダGP)で乗るように頼まれていたんだ。でも僕は日本へテストへ行く予定だった」
「あいにく、日本でのテストはキャンセルになってしまった。つまりバイクから離れる期間が長くなってしまった」
「4月のテスト以来、どのバイクにも乗っていなかったのに今週末僕はバイクに乗る。そしてまた10月までバイクに乗ることはない。この期間は大きいよね」
また今回クラッチローは代役ライダーとして指名されているが、契約上レースへ出場する義務はないことも明らかにしている。
「契約に関して詳しく話すことはできないけど、契約上、代役として必ずレースへ出なければいけないわけではない」
「だから僕はアッセンには出場しなかった。僕たちはアッセンで出場しないことが良い決断だと思ったからね。それは、彼ら(ヤマハ)がレース(第8戦ドイツGP)を行なったばかりの火曜の夜に連絡をしてきたからだ」
「僕は日本に行く予定だったから、『僕はやりたくない。(スーパーバイク世界選手権のヤマハライダーである)トプラク(ラズガットリオグル)とギャレット(ガーロフ)に連絡してくれ』って頼んだんだ」
「その結果、彼らが出ただろう? その決断は良かったと思う。だけど今回の3レースは彼らにとってタイミングが悪かった。僕にとっては、テストができないこの状況で活動的であることは良いことだと思った」
「でも僕はそんな風にレースに出たくないから引退したんだけどね。だから今レースに戻ってきていることは可笑しな話しだ」
「それでもそれを受け入れるよ。どのようになるか楽しみだ」
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