ウイリアムズのラッセル、フロントロウ獲得は最終アタックに”全てをかける”戦略が「完璧に機能した結果」
F1ベルギーGPの予選で2番手を獲得したウイリアムズのジョージ・ラッセル。その驚異的な最終アタックは、その1周に全てをかけるという戦略の賜物だったと、ビークル・パフォーマンス責任者のデイブ・ロブソンが語る。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
ウイリアムズのビークル・パフォーマンス責任者のデイブ・ロブソンは、F1ベルギーGPでのジョージ・ラッセルのアタックを称賛。最後のアタックに全てを懸ける戦略がうまくいったと語った。
ベルギーGPの予選は、雨が強まったり、弱まったりする難しいコンディション……いわゆる”スパ・ウエザー”の中で行なわれた。
そんな中で躍進したのは、ウイリアムズのラッセルだった。ラッセルはパフォーマンス的には苦しいマシンながらQ3まで進出すると、最後のアタックで衝撃のパフォーマンスを披露し、2番グリッドを手にした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにはポールポジションを獲られたものの、メルセデスのルイス・ハミルトンを上回るという大金星だった。
ウイリアムズのビークル・パフォーマンス責任者のデイブ・ロブソンによれば、この2番手という結果は、戦略がうまくいったという側面もあったという。
「予選Q3は視界もグリップも低く、コンディションはどんどん悪化していった。ノリス(ランド・ノリス/マクラーレン)がオー・ルージュでクラッシュしてセッションが中断された時、ジョージはケメルストレートを走るのにも苦労していたんだ」
ロブソンはそうチームのプレスリリースに語った。
「セッション再開時には、コンディションはまだかなり悪いと感じていた。必要に応じてインターミディエイトタイヤに切り替えることもあると分かっていたが、エクストリームウエットタイヤを履いてピットを離れることになった」
「ジョージは、コースコンディションが急速に改善しており、インターミディエイトが正しいタイヤであることを確信していた。我々はセッションの最後に、1周の”全てをかけた”アタックをするために、タイヤを準備することにしたんだ」
「この戦略は完璧に機能した。ジョージはタイヤやブレーキ、そしてパワーユニットの全てを完璧な状態に保ち、自分の前に正しい道筋を作り上げた」
「彼のラップは、並外れたモノには少し足りなかったが、フロントロウを獲得するために、リスクとその報いのバランスを完璧にコントロールすることができた」
ただロブソンは、決勝は改めて厳しい戦いになるだろうと考えているようだ。
「明日は間違いなく、難しいレースになるだろう。予選結果がいつもと少し違うことで、幻想を抱いてはいない。でも、決勝は雨の量が増える可能性が高いため、予選の結果を最大限に活かすためにできる限りのことをする」
またラッセルが語るように、失うモノがない立場にいるため、様々な部分で攻めることができたとロブソンも語る。
「酷く、そして断続的な降雨が、決断を難しくした。今日の我々は多くのことを正しく行なうことができたが、失うことがほとんどないという立場にいたから、そういうことができたのだ。でもそういうポジションにいるということは、プレッシャーを取り除いてくれることになる」
「今日、チーム全体が非常にうまく機能したし、適切な決定を下すことができた。ジョージも、そしてニコラス(ラティフィ)も、素晴らしい働きをしてくれた。彼らは共に、計り知れない勇気とスキルをコース上で発揮するために、心を落ち着かせることができた」
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