まるでジェットコースター! メルセデス、”バウンド”に大苦戦「ストレートに100個バンプがある感じ」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1モナコGP初日の走行を終え「今まで経験した中で最もバンピーなジェットコースターだ」と表現した。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルは、F1モナコGPの走行初日、激しいバウンドに苦しんだ。
今季開幕から、ポーパシングに苦しんでいたメルセデスだが、前戦スペインGPに持ち込んだアップデートで問題は改善されたように見えた。しかし、チーム代表のトト・ウルフを始め、チームはモナコGPに向けて”期待が最も低いサーキット”だと控えめな姿勢を見せていた。
モナコGPでは、その低速なコース特性から空力由来のポーパシングは起きづらいと考えられるが、チームの悪い予想が的中。金曜フリー走行でメルセデスのマシンは激しくバウンドし、両ドライバーからドライビングが難しいというコメントが出るほどだった。
FP2を12番手で終えたハミルトンは、初日の走行を振り返り、次のように語った。
「まず、今まで走った中で一番バンピーなトラックだったと思う。それが難しかった原因のひとつだ」
「ふたつ目は僕らのクルマがかなりバウンドするんだ。これまで経験していたようなのとは違う。ここは低速で走るから、エアロが原因ではないんだ。コースのバンプが、それを悪化させているんだと思う」
ハミルトンは、2022年型マシンのセットアップ特性が、自分にとって楽なものではないと語った。グラウンドエフェクトを最大限に活かすため、サスペンションを硬くする傾向があるのだ。
「以前のバウンシングとは違うんだ。たった1本のストレートに100個バンプがあるような感じだ」
「他の人がどうなのか、僕らと同じような経験をしているのかどうかは分からない。でも、すごくバンピーなジェットコースターに乗っているような感じなんだ」
George Russell, Mercedes W13
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
FP2で6番手だったラッセルも、サスペンションが硬いために左右の前輪が地面から離れる瞬間があったと明かした。
「両方のタイヤが地面から離れているセクションがある」
「ターン5(ミラボー)では右フロントが宙に浮いていて、左フロントも地面から飛び出すほど硬いんだ。フロントが接地していなくて、ウイリー状態になりそうなところもある」
「だから厄介なんだ。これ以上、クルマに何かできるかはわからない。少しでも楽になるように、自信を持てるように、できることはすべてやっているんだ」
「でも明日に向けて何ができるか、みんなで一生懸命考えてみるよ」
なおハミルトンは、かつてモナコGPを走った記憶とはかけ離れた感触だと付け加えている。
「その昔、僕がここに来た最初の年(2007年)、軽いクルマが軽快に走っていたのを覚えているよ」
「その方がずっと良かった。でも今は、かつてないほどクルマが重くなっていて、ブレーキングゾーンも変わっている。再舗装されているはずなのに、路面がスムーズになっていないなんてクレイジーだ」
「ラップをまとめるのは難しいけど、このセッションに向けていくらか改善できたと思うし、実際にラップを重ねてもグリップが悪いとは感じない」
「ただ、目玉が飛び出そうな感じなんだ。僕たちは、一晩でこの問題を解決しなければいけないんだ」
「予想通り、フェラーリやレッドブルのような速さはないと思う。今のところ、マクラーレンの前に出て、留まることができるかが僕たちの戦いだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments