登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本
速報ニュース

FIA、エキゾースト・ブローイング復活に対処。エンジンモード個別検査

FIAは、リヤウイングへの排気吹き付けを助けるようなエンジンモードについて個別にチェックを行い、取り締まりをしていくようだ。

Sebastian Vettel, Ferrari SF71H and Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H lead at the start of the race

写真:: Sutton Images

 FIAは、排気ガスを空力的に利用する"エキゾースト・ブローイング”について、取り締まりを強化。スロットルをオフにした際にも十分な排気を吹き出すようなエンジンモードの使用を禁止し、個別にチェックを行うようだ。

 2010年代前半のF1では、ディフューザーへ排気ガスを吹き付け、マシンの空力性能を向上させるブロウン・ディフューザーが流行。しかしその後、ディフューザーの効果に影響しないよう、排気管の場所がレギュレーションで規定され、マシン後部の衝撃吸収構造の上、1カ所に集約された。

 しかし今シーズン、ルノーがリヤウイングへ排気を吹きつけようと、レギュレーションに許されている範囲で排気管を上に傾けたことで、再びエキゾースト・ブローイングが注目を浴びた。

 さらに、この分野の開発に熱心なフェラーリが、セバスチャン・ベッテルのステアリングホイールに謎のパドルを追加したことで議論は加熱。このパドルがエンジンマップの変更に使われているのではないかと疑われているのだ。

 これに対しFIAは、アゼルバイジャンGPを前に取り締まりを強化することを決めたようだ。シングルシーター部門の技術責任者であるニコラス・トンバジスはチームに通知書を送り、エキゾースト・ブローイングに対する『多数の疑問』に対応している。

 FIAはエンジンモードの設定や、ターボ・コンプレッサーやタービンをバイパスしてガスを排気管へ放出するような”トリック・エンジンモード”を使うチームを黙認するつもりはない。

「我々は、コーナーで排気ガスを増やすようにデザインされたエンジンモードを受け入れるようなことはない。また、排気がコンプレッサーやタービンをバイパスしたり、気流がシリンダー内を通過する(コールド・ブローイング)ようなエンジンモードも同様だ」とトンバジスは文書に記した。

「許容されるためには、そのような気流は純粋にパワーユニットのパフォーマンスや信頼性を高めるためのセッティングの結果でなければならず、排気の量を増やすためであってはならない」

 FIAは、それぞれの事例について個別に対処をしていくつもりのようだ。トンバジスは、次のように述べた。

「(エキゾースト・ブローイングを禁止するという)目標を完全に達成するようなルールや、実用的なルールを作るのは簡単なことではない」

「目的を達成するために、我々はエンジンモードの使用についてケース・バイ・ケースで対応していくつもりだ。そして許容可能な限度内に留めるために、チームに必要な指示を出していく」

「この手法は明らかに完全に満足できるようなものではないが、どのケースもそれほどそれほど影響が大きくないので、2018年の状況に対処するための最良の方法であると感じている」

エキゾーストパイプの配置

 ブロウン・ディフューザーに対処するため、2014年にエキゾーストパイプの配置が制限されて以降、排気ガスを吹きつける”場所”がなかったが、2017年の空力レギュレーション改訂で、リヤウイングの高さが低くなった。

 これにより、以前ほどの効果はないにしろ、チームは排気ガスから若干の空力的なアドバンテージを得ることができるようになったのだ。

「2014年のレギュレーションの目的のひとつが、マシンの空力的性能に排気ガスが及ぼす影響を一切排除することだった」とトンバジスは通知書に記した。

「この目標は大部分が達成されたが、2017年のルールによりリヤウイングが低くなったため、再び影響が出るようになった」

「その効果は、2011年から2013年にかけて使われていたものよりもはるかに小さい。しかし依然として、それは望ましくないものだ」

 昨シーズン限りでモンキーシートが禁止されたのは、チームがエキゾースト・ブローイングに多くのリソースを投入するのをためらわせるためだったが、間違いなくチームはまだ排気ガスの利用を諦めていない。

 トンバジスは、排気管の物理的な配置について、ルノーのようにいくつかのチームが積極的な配置を行っていることに関しては何の懸念もないと述べた。

 彼はまず、レギュレーションに従っている限り、ルノーのように、排気ガスをリヤウイングに吹きつけられるような排気管の配置は許可されると強調した。チームからの質問の中に、この件に関する問い合わせもあったという。

「レギュレーションで規定された範囲内であれば、リヤウイングとボディワークに関係なく、テールパイプのいかなる配置も受け入れられる」

「それが実際にレギュレーションの範囲内であれば、マシンの性能を最大限に引き出すためにそのような方法でマシンをデザインするのは、あらゆる競技者に認められた権利だ」

2019年に向けたレギュレーション変更

 FIAは2019年にさらに規則を変更し、ウイングへの排気ガス吹き付けができないように、排気管の配置を改めるようだ。

 排気管の位置の変更は、すでにテクニカル・ワーキンググループでFIAとチームによって議論が行われているが、まだ合意には至っていないという。

 しかしながらトンバジスはこの問題に対処し、排気ガスから空力的なアドバンテージを得ることがなくなることを熱望している。

「2019年には、排気管の位置について行動を起こすことで、この問題を克服するつもりだ」と彼は通知書に記している。

「この問題は直近のテクニカル・ワーキンググループで議論されたが、十分な解決策が見つかったとは考えていない」

「従って、我々は次のワーキンググループでもこのトピックについて議論するつもりだ。排気によって直接、空力的なアドバンテージを得ることを防ぐことができるような排気管の配置を達成することを目的とし、エンジンモードを点検する必要性を排除する」

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 ベッテルだけが使うフェラーリ”秘密の第3パドル”。その使用目的は?
次の記事 レッドブルのマルコ、チームメイト同士討ちに「ふたりとも悪い!」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本