マーク・ブランデル、レースキャリアに終止符「引退を発表する時が来た」
元F1ドライバーのマーク・ブランデルは、自身のSNSでレースキャリアを終了することを発表した。
元F1ドライバーのマーク・ブランデルは、BTCC(英国ツーリングカー選手権)での困難な”ルーキー”シーズンを終え、自身のSNSで引退を発表した。
ブランデルは1990年にウイリアムズでF1のテストドライバーを務めた後、1991年にブラバムからF1デビュー。1992年はマクラーレンのテストドライバーを務めたが、1993年にリジェから再びF1に参戦すると、2度の3位を獲得した。1994年はティレルに移籍。片山右京とコンビを組み、スペインGPでは3位表彰台を獲得した。
1995年には、コックピットサイズが体形に合わないとして開幕2戦を欠場したナイジェル・マンセルの代役として、マクラーレンから出走。さらにその後、マンセルはチームを離脱したため、計15レースを戦った。F1での通算成績は出走61回、獲得ポイント32、表彰台3回を記録している。
その後はCARTに戦いの場を移し、1997年に3勝を記録した。また、1992年にはプジョー・905を駆り、デレク・ワーウィックやヤニック・ダルマスと共にル・マン24時間レースで総合優勝を飾っている。
2019年、ブランデルはBTCCへの電撃参戦を発表。AmD Tuning.comが運営するトレード・プライスカーズ・レーシングに加入し、アウディS3セダンのステアリングを握った。
ところが、ブランデルは全30レースでポイント獲得はわずか2度に留まり、ランキング28位に終わった。
53歳のブランデルは、1月5日にソーシャルメディアで引退を発表。Instagramに次のように投稿した。
「レーシングキャリアを終えるという発表をする時がきた」
「30年もの間、僕は全てをクルマに乗ることに費やしてきた。素晴らしい人々と会い、忘れられない瞬間を楽しんだ」
「BTCCでの冒険はまさにそれだった。僕はハンドルを握るという挑戦が大好きだった。BTCCに出場した”おじいさん”はあまりいないだろう!」
BTCCでブランデルのチームメイトだったジェイク・ヒルは、ブランデルへの感謝を次のように述べた。
「僕の友人、そしてメンターになってくれてありがとう。彼は僕にすごく良くしてくれた。彼と働くのが大好きだった」
一方、ブランデルは「僕は今年(2020年)も、何らかの形でBTCCのパドックにいるかもしれない」と付け加えた。
「多くの人に感謝を述べたいが、家族や友人、パートナー/スポンサーには特に感謝している。また、困難な状況に陥った時でもサポートしてくれた、すべてのファンにも感謝しなくてはいけない」
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