ルクレールがFP3最速……フェラーリvsレッドブルの戦いは続く。角田裕毅は10番手で予選へ:F1第2戦サウジアラビアGP
2022年のF1第2戦サウジアラビアGPのフリー走行3回目が行なわれ、FP1、FP2に続いてシャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムを記録。角田裕毅(アルファタウリ)はルイス・ハミルトン(メルセデス)を上回る10番手だった。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2022年のF1第2戦サウジアラビアGPのフリー走行3回目が行なわれ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムをマークした。
舞台は超高速のジェッダ市街地サーキット。第2回目の開催に先立ちコース改修が行なわれたものの、一度ミスを犯せばウォールに激突するスリリングな仕様は変わっていない。
予選前最後の走行機会となるFP3。現地時間17時の気温は24度、路面温度は30度とFP1と同様のコンディションの中、セッションが開始された。
予選や決勝レースは現地夜に行なわれることもあり、セッション開始時点から積極的に走行を行なうドライバーは少なかったが、アルファロメオの2台や油圧漏れによるトラブルでFP1を走れなかったケビン・マグヌッセン(ハース)などが早めに走行を開始した。
アルファロメオやフェラーリが1セット目にソフトタイヤを選択。一方で、アストンマーチンの2台が、新品のミディアムタイヤ2本とハードタイヤでそれぞれ1周を走った。マシンのチェックを兼ねて、決勝レースに向けたタイヤの皮むきを行なったのかもしれない。
ほとんどのドライバーがピットガレージ内で走行に向けて準備を行なう中、ルクレールは5周目のタイヤでFP2でのトップタイムに迫る1分30秒139をマーク。チームメイトのカルロス・サインツJr.がそれに続いた。
セッション20分経過を前に、それまでコース上に姿を現していなかったドライバーも含め、ほぼ全車が新品のソフトタイヤでコースインし、予選想定プログラムを開始した。
ピエール・ガスリー(アルファタウリ)はルクレールのトップタイムから0.009秒落ちの2番手。チームメイトの角田裕毅は、セルジオ・ペレス(レッドブル)とサインツJr.を挟んでの5番手タイム。トップから0.276秒落ちの1分30秒415、と1周でのパフォーマンスは好調のようだ。
唯一コースインしていなかったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も、残り35分というところでソフトタイヤを履いてコースに。1回目のアタックラップでは6番手タイムだったが、チャージラップをはさみ2度目のアタックで1分29秒768を記録し、タイムシートのトップに浮上した。
各ドライバーが予選想定ラップを終え、ガレージにマシンを戻す。ただ、残り25分というところで、再びコースへ出ようとしたガスリーにトラブルが発生。駆動系に問題が出たようで、ピットレーン出口でマシンを止めてしまった。開幕戦ではマシンから火が出てリタイア、サウジアラビアGPのFP2では角田にも駆動系トラブルによりマシンを止めるなど、アルファタウリは信頼性トラブルに苦しめられている。
残り20分を経過したところで、コース上が再びにぎやかに。再び新品のソフトタイヤを投入するドライバーが目立った。メルセデスのルイス・ハミルトンも、新品のソフトタイヤを投入して予選アタックを実施するも9番手止まり。低ドラッグ仕様のリヤウイングをサウジアラビアGPに合わせて投入しているものの、ストレートで大きくタイムを失っているようだ。
セッション残り時間が少なくなってきたところで、レッドブル勢やフェラーリ勢も新品のソフトタイヤを履いてコースイン。パフォーマンスランを行ない、タイムシートを塗り替えていった。
最終的なトップタイムは、1分29秒735をマークしたルクレール。セッション最終盤にユーズドのソフトタイヤでアタックを実施し、若干のポーパシングは見られたが、フェルスタッペンからトップを奪取した。
ルクレールから0.033秒落ちの2番手フェルスタッペンは、終盤のアタックでセクター2までで自身のタイムを0.3秒上回るタイムをマークしていたものの、セクター3のシケインで縁石を乗り越え、走行を中断していた。
3番手ペレスもトップから0.098秒差の1分29秒833と、トップ3は非常にタイト。4番手にはサインツJr.が並んだ。
5番手に開幕戦から好調が続くアルファロメオのバルテリ・ボッタス。エステバン・オコン(アルピーヌ)とガスリー、マグヌッセン、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がそれに続いた。
角田は最終的に10番手。トップから0.680秒遅れの1分30秒415をマークし、11番手に沈んだハミルトンを上回った。
ハミルトンのチームメイトであるジョージ・ラッセルも14番手と、メルセデスは第2戦でも苦戦を強いられている。また、マクラーレンやアストンマーチンなど、メルセデスPUのカスタマーチームも揃って後方に沈んでいるというのも、頭が痛いところだ。
順位 | ドライバー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | シャルル ルクレール | 23 | 1'29.735 | 247.689 | ||
2 | マックス フェルスタッペン | 12 | 1'29.768 | 0.033 | 0.033 | 247.598 |
3 | セルジオ ペレス | 16 | 1'29.833 | 0.098 | 0.065 | 247.419 |
4 | カルロス サインツ Jr. | 22 | 1'30.009 | 0.274 | 0.176 | 246.935 |
5 | バルテリ ボッタス | 22 | 1'30.030 | 0.295 | 0.021 | 246.877 |
6 | エステバン オコン | 16 | 1'30.139 | 0.404 | 0.109 | 246.579 |
7 | ピエール ガスリー | 11 | 1'30.148 | 0.413 | 0.009 | 246.554 |
8 | ケビン マグヌッセン | 18 | 1'30.262 | 0.527 | 0.114 | 246.243 |
9 | フェルナンド アロンソ | 17 | 1'30.296 | 0.561 | 0.034 | 246.150 |
10 | 角田 裕毅 | 19 | 1'30.415 | 0.680 | 0.119 | 245.826 |
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