F1、レース週末の土曜日に追加のスプリントレース開催を検討。新CEO明かす
F1の新たなCEOであるステファノ・ドメニカリによれば、F1はレース週末の土曜日にスプリントレースを実施することを検討しているという。これは、早ければ今シーズン中に試行されることになるようだ。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
2021年からF1のCEOを務めることになったステファノ・ドメニカリは、2月4日(木)に一部のメディアを対象に会見を行ない、レース週末の土曜日にスプリントレースを開催することが検討されていることを明かした。
2020年、新型コロナウイルスの影響で開催カレンダーが大きく変更されたF1。中にはF1の歴史上初めて、2週連続でグランプリを開催したサーキットもあった。
このような場合に2週目のレースを盛り上げることなどを目的に、様々なフォーマットを導入することが検討された。そのひとつに、土曜日にリバースグリッド方式の予選レースを行なうというモノもあった。
しかしこの案については全チームの賛同を得られることができず、実現することはなかった。特にメルセデスは、チームのドライバーであるルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが、グリッド後方からスタートすることに激しい拒否感を示したのだ。
今年からは新たなコンコルド協定が施行されたこともあり、F1の統治構造も変更。レギュレーションなどを変更する際には、全チームの賛同がなくとも行なうことができるようになった。にもかかわらず、ドメニカリCEO曰く、土曜日にリバースグリッド方式の予選レースを行なうことについては、今や選択肢にはないという。しかしその一方で、F1ファンの関心を惹きつけるために、新たなアイデアを受け入れる必要があるとも語った。
「リバースグリッドの案は今では立ち消えとなった。それが、今私が皆さんに言えることだ」
ドメニカリ新CEOはそう語った。
「新しいアイデアをもっと魅力的な、興味深いモノにすることを考えるのが重要だ。しかし、従来のレースへのアプローチを失う必要はない」
「毎週末ごとに予選のやり方を変更していた時に学んだこと、それはひどい目に遭うということだった。だからそれを避ける必要がある。フォーマットは、安定している必要があると思う」
リバースグリッド方式のレースを行なう可能性はないとした一方で、土曜日にスプリントレースを開催する可能性があることを、ドメニカリCEOは明かした。早ければ2021年シーズン中にも、この方式がうまく機能するかどうかを検証する可能性もあるという。
「我々が検討しているのは、土曜日に行なう、いわゆるスプリントレースへのアプローチができないかということだ」
そうドメニカリCEOは説明する。
「今年中にテストできるかどうかを考えている。適切な形で、チームと話し合いが行なわれているところだ。興味深い案はこれだけかもしれない」
ドメニカリCEOはまた、テスト日数が限られているため、新人ドライバーがドライブするチャンスを拡大することも重要だと語った。
「我々はルーキー……本当の意味でのルーキーに、もう一度注意を払う必要がある」
「現在はテストの機会が非常に少なくなっている。そういう事実から、レギュレーションにも書かれている通り、フリー走行ではなく、彼らが走ることができる機会を生み出す必要がある」
「ルーキーに注目を集める必要があるという部分を強調することで、良いイベントを生み出すことができるかもしれない。すでにF1には、多くの若いドライバーが参戦している。今後も、その流れを止めることはできないだろうからね」
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