F1スプリントレースは“決勝に直接関係しない”独立イベントに変えるべき? ドライバーからは賛同の声上がる
F1ドライバーの中には、スプリントレースが決勝レースのグリッドには影響しない“独立したイベント”に変えるべきだと望む者もいる。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
F1第4戦エミリア・ロマーニャGPで今季初実施されたスプリントレース。F1ドライバーの中には、スプリントレースを決勝レースに関係しない独立したイベントにするべきだという案に賛同する者もいる。
昨シーズン、イギリスGPとイタリアGP、サンパウロGPで開催されたスプリント。今年はエミリア・ロマーニャGPで初実施され、オーストリアGP、そして再びサンパウロGPで行なわれる予定だ。
今年からその名称から“予選”の文字が消され、スプリントレース形式のレース週末では、金曜日のノックアウト予選のQ3最速ドライバーがポールシッター扱いに。スプリントレースで与えられるポイント範囲が8番手まで拡大されるなどの微調整が行なわれた。
エミリア・ロマーニャGPのスプリントでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)が熾烈な争いを展開し、見どころが詰まったレースとなったが、スプリントレースの結果が日曜日の決勝レースのグリッドを決定するため、リスクを冒すメリットが少ないという点は変わっていない。
motorsport.comの調べによると、F1は2023年シーズンにスプリントレースを決勝とは関係のない、独立したイベントとして実施することを検討しているという。
つまり、金曜日の予選でスプリントレースと決勝レース両方のグリッドが決められるということだ。ポイントが付与されるスプリントレースが決勝レースから切り離されることで、リスクを冒してオーバーテイクを試みるドライバーも増えるかもしれない。
フェラーリのシャルル・ルクレールもこの案に賛同している。
「これは実現可能なモノだ」とルクレールは言う。
「日曜日(の決勝レース)であまりロスすることなく、もう少しリスクを冒すことができるようになる……ミスするとしたらね」
「土曜日にもちょっとした価値を与えられる。良いアイデアだと思う」
Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position, on the Sprint race podium
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
昨年のイタリアGPでのスプリントレースを前に、F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、スプリントレースを独立したイベントに変えるという案を提唱していた。
昨シーズンF1を離れていたことから、今回がスプリントレース初体験だったケビン・マグヌッセン(ハース)も、金曜日の予選で両レースのグリッドを決める案を支持している。
「その予選のアイデアは良い提案だと思う」とマグヌッセンは言う。
「金曜日の予選が日曜日(の決勝レース)とスプリントレースのグリッドポジションを決めるならば、きっと楽しくなるだろうね」
「週末に見どころがひとつ増える訳だし……スプリントレースでは思いっきり攻めていけるね」
現在のスプリントレースのフォーマットでは、ドライバーはコース上でポジションを争うか、決勝レースを最後尾からスタートすることを意味するクラッシュのリスクを背負うかの選択を迫られることで、「トリッキーな心境」になるとマグヌッセンは付け加えた。
しかし一方で、ランス・ストロール(アストンマーチン)は、リスクとリターンのトレードオフがとれているとして、現在のスプリントレースのフォーマットを維持することを望んでいる。
「僕は今のやり方が好きだね。ポイントがあり、リスクとリターンがある。スプリントレースというアイデアは、ファンにとっても面白いと思ってもらえると思う」
「後方にいるドライバーが日曜日(のグリッド)をかけて争うのを見るのは良いと思う」
「先頭からスタートするのであれば、あんまり好きにはなれないかもしれない。でもこれが現実で、僕は変わらないことを願っている」
「スプリントをやるのなら、日曜日(の決勝レース)にプレッシャーがかかる正しいスプリントにした方が良いと思う」
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